連載 「幸せ力」の育て方
子どもが将来、幸せになるために必要な力とは?(「幸せ力」の育て方 Vol.1)
精神的な自由が人生を豊かにする
「創造力の豊かな人は、過酷な現実の中で精神的に破壊されずにすみました。
想像力を働かせることで、精神の自由を守り、目の前の悲惨な状況から内的な豊かさへ逃れることができたのです。
人間には想像力がある、自由意志がある、それが生きる力になるのです」
強制収容所でなくとも、社会には厳しい現実がたくさん待ち受けています。
つらいことに直面したとき、想像力によって乗り越えられるということなのですね。
同時に、想像力は自由で豊かな心を育み、相手の気持ちを思いやったり、新しいものを創造したりする力にもなります。
たしかに、生きていく上でもっとも大切な力かもしれません。
子どもの想像力を育むためには、どうすればいい?
「想像力を育てるには、遊びが一番です。
子どもが泥だんごを『ハイ』と差し出したら、『いただきます』と受け取りましょう。
『このお団子にはあんこが入っているのかな』などと言ってみてください。『こっちはクリームが入っているの』『こっちはチョコレート』と想像の世界が広がっていくことでしょう」
おままごとや泥んこ遊び、お絵かきなど、子どもがやりたがる遊びを自由にやらせてあげることが、想像力を育むことにつながるようです。
ときには、パパやママも一緒に子どもの想像の世界を楽しみ、子どもの想像力をどんどん膨らませてあげてくださいね。
(佐々木月子)
今回取材に協力してくださったのは
内田 伸子先生
十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。
専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学—ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など多数。
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