コミックエッセイ おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~後編」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.21
「会社、辞めておいでよ」
サラリと出た言葉だったけれど、思い返すとびっくりする。
こどもが産まれたばかりで、妻から夫に言う言葉とは思えない。
でも、わたしも仕事をしている身だ。
幸いにも、現段階でイラストレーターの仕事は忙しく、このままいくと育児との両立につまづく事も考えられる。子育ても夫と分担できれば助かるのでは?
夫は長い間サラリーマン生活を送っていたことだし、辞めてすぐは退職金や失業保険でどうにか次のステップまで持つだろう。
翌日、わたしの説得もあり、夫は出社し、上司に辞める事を告げてきた。何度も引き止められたらしいが、夫の意志は固かったようで、引き継ぎの終わる2カ月後を目安に退社することを決めた。
大学卒業後、ずっと続けてきた仕事をこのタイミングで辞めることになるとは、こどもの誕生がわたしたちの運命を大きく変える鍵になっているようにしか思えない。
どうなる? わたしたち!!
もともと夫も転職したがっていたし、これはきっと良い選択に違いない。そう自分に言い聞かせながら、わたしは不安と戦っていた。
そして「真面目にやってきたんだ。転職だって頑張ればきっとうまくいく」と自分に言い聞かせた。
学生時代、イラストレーターの卵で、まだまだ仕事のなかったわたしを影ながら応援してくれたのは彼だった。
10年が経ち、こうして仕事が忙しいのは彼のおかげもある。
好きな仕事に就きたいのなら、就けばいい。努力したら報われるはずだ。
今度はわたしが夫を応援する番じゃないか。
共に働こう、共に育児もしよう、夫よ!
それから、2カ月が経ち夫は会社を辞め、息子は生後4カ月になった。
その間、育児をする上でのトラブルもなく、すくすく元気に大きくなっていった息子。
もう出社する必要の無い夫は、朝起きてからずっと息子にデレデレしている様子。何をしても可愛いらしい。
わたしが仕事で作業をしている間は、ミルクをあげるのも、オムツ替えも、家事も全部やってくれた。
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