連載記事:つい子どもを叱り過ぎてしまうママに伝えたいこと

Vol.4 「子育ての不安感」を払拭する方法


■ママが自分自身を大切にする


―そういう話を聞くと、「私だけではないんだ」と安心します。
高濱:「なぜママたちがそうなってしまうのか?」という話ですよね。だから繰り返し言いたいです。
「子どもを叱ってばかりいるのは、あなただけではないんですよ」ということ。そして、「ママというのは周囲の支えがないと、そうなってしまう生き物で、周囲の支えが期待できないのであれば、自分自身が意識して、自分で自分を支えていかないといけませんよ」と。

―「良い母でいたい」と思うのであれば、まずは自分自身を大切に! ということですね?
高濱:子どもにとっての最大の支援は、ママの心が安定していることです。「お母さんが仕事で忙しい」みたいなことは、子育ての障害にはなりません。むしろ「頑張っているお母さんが誇りだった」という話は、必ず働く母親の子どもから出てきます。


子どもにとって、いちばんつらいことは、「ママが不安定でイライラしている」ということです。そこのところを肝に命じて、ママがニコニコできるような生き方を探してみてください。


何万人というママ達を相手にしてきた高濱さんに、「子どもを叱りすぎてしまうのは、あなただけではないのですよ」と言ってもらうと、「私だけではないんだ」と、ものすごくホッとした。これぞ、究極の「ママのニコニコカード」なのかもしれない。
高濱さんの講演会が、「“おっかけ”をするママがいる」「講演のキャンセル待ち多数」なのがわかる気がした。

●高濱 正伸(たかはま まさのぶ)
高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
1959年熊本県人吉市生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。
保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」など多数メディア出演もしている。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』など、著書多数。




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