年末年始は何かとお付き合いが増えますが、妻が出かけることに難色を示す男性は少なくないようです。とくに「ママ友」という響きから、ただ
遊んでいるだけだと思われてしまうことも。
しかし実際には、ママ友付き合いは意外とビジネスライクだったりします。ある意味、
「ママ業」は仕事。このようなママ友付き合いを夫に理解してもらうためにはどうすればいいのでしょうか。
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■ママ友は同じ業務を遂行する仲間
1児の母のYさんは、
ママ業を会社組織に例えて夫に説明したそうです。今回は、Yさんのケースをもとに夫への説明の仕方を考えます。
「会社に例えるなら、私たちママは子どもを育てるという『業務』を遂行しています。
ママ友は、それを達成するために協力し合う同僚や協力業者のような存在。だから本当の友だちのように仲良くなれる人もいれば、お局のようなボスママもいるわけです」
会社でもチームワークを深めるための飲み会が行われますが、ママ会もそれと同じようなもの。進んで参加したい会もあれば、仕方なく参加する場合もありますよね。
「PTAの付き合いって、まさに会社の飲み会とか打ち上げと同じ感覚だと思うのですが、夫は母親である私が夜、出歩くことに対して否定的でした。でも、夫だって断れない付き合いはあるわけだし、私はそれを否定しません。ママ友は育児にかかせない存在だし、飲み会といっても二日酔いになるほどは飲みませんから、年に2、3回は認めてほしいと説得しました」
飲み会に参加したら写真を撮り、どこで誰と何をしているのか夫に連絡。何時に帰るかの報告も忘れません。
「これも業務連絡書みたいですよね(笑)。
でも、私は夫に『仕事』の一部として外出させてほしいとお願いしたのだから、そこであったことはすべて報告しています」
ママたちが何をしているか見えないから、夫も不満を抱くのかもしれません。だからこそ、仕事と同様に「報連相」が大事というわけですね。
■ボスママとのお茶会は「接待」!?
Yさんは現在、会社勤めをしていますが、子どもが小学校に上がるまでは専業主婦でした。幼稚園では子どもを送ったあとに「お茶会」に誘われることも多かったそう。
「さすがに毎回では家計に響くし、断ることも多かったです。でも、ボスママから誘われたときは『接待』だと思って参加しました」
ボスママは3人の子どもを同じ園に通わせてきたので、先生たちとも親密な関係を築いているのだとか。そこで目を付けられては、子どもの園生活にも影響するかもしれない……。そこで、お茶代は育児のための必要経費と考え、家計から「接待費」としてねん出しているといいます。
「夫に理解してもらうまで時間がかかりました。でも、私が参加しないために子どもが仲間外れにされることがあっては、私の業務は遂行できないんですよ。何度も繰り返して説得しました」