連載記事:ママのプロになる!
自分の子どもがうまく育っていないと劣等感を感じているママへ【ママのプロになる! Vol.2】
■失敗体験が続いているから傷つかないようにしている
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楢戸:枠からはみ出てしまっている子のママからすると、「自分の子どもは、上手に育っていない」という
劣等感があると思います。
木村:ママが
失敗体験を続けてきてしまった。だから自分が傷つかない方法を選んでいるっていうことですよね?
楢戸:ママ自身が、「向こう」をシャットアウトしちゃっているっていうことです。
木村:そこに至る過程を、少し考えてみて欲しいのです。小学校6年間も大事だけれど、「
幼児期にママと子どもの関わりがどうであったのか?」がとても大切で、ママ自身が問わないといけないと思うの。
幼児期は、はじめて集団の中に入る時期。そんなときに、ママ自身が子どもに対して、「どんな立場でいてあげるか」を考えることが大切なことです。
この「ママの立場はどうあるべきか」を考えるために、ひとつの事例を紹介しますね。
じつは、今日、ここに来る前に、親しくしている教員の同僚から「相談したいことがある」とメールがきたんです。
■ベテラン教員でも「保護者」になると迷う
●木村先生の同僚の教員(Aさん)から受けた相談内容
Aさんは、発達障害の子とたくさん接してきたベテラン教員。そんなAさんの孫は、幼稚園で先生の言うことをまったく聞かない子で、Aさんも幼稚園での参観日やお迎えで孫の様子は理解しています。
この孫が小学校就学前相談を受けることになります。そこでAさんの娘さんから「就学相談で、息子の現状をきちんと伝えるべきか? 伝えないべきか?」と相談を受けたそうです。
どんなに「ベテラン教員」であっても、「保護者(祖母)」となると、どうすればいいのか判断することができなかった。そこで、Aさんは木村先生に相談することに…。
楢戸:何だか安心しました。
「ベテラン教員」でも、「ひとりの祖母」となるとブレるんですね。だったら、何の知識も経験もない私がブレてしまうのは、仕方がないと思えます。それで、木村先生は、Aさんにどんな回答をされたんですか?
木村:聞きたい?
楢戸:もちろん!!!!
木村先生が、ベテラン教員にどんなふうに答えたかについては、次回お送りします。
次回は、「学校が子どもを守ってくれない時代。「ママの仕事」はなんですか?」 です。
■【木村先生がママたちに伝えたい20のこと】
4.
自分がやってしまった失敗を、他人(子ども)に少しでもさせない
5. ママ自身が立ち向かってきた壁に対して持っているのは、結局
自分の偏見
6. 「みんなに悪く思われている」と思ってしまっているママは、
「まず自分が変わりなさい」
7. はじめて集団の中に入る時期に、ママが子どもに対して、
「どんな立場でいてあげるか」を考えることが大切
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