こんにちは! 3兄弟を育てながら、毎日必死に生きているママライター土屋菜々です。
これまでに3人を出産してきた私ですが、里帰り出産はしたことがありません。2017年3月31日に三男を出産したときも、里帰りはしないでなんとか乗り切りました。
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里帰りをしない出産は特に上の子がいる場合、“事前準備”がとても重要です。そこで今回は、2011年・13年・17年生まれの3兄弟を出産するとき、里帰りをせずに乗り切ってきた体験談から、“準備したほうがよいこと”を中心にご紹介します。
私が里帰り出産しなかった理由
冒頭でもお話しましたが、私は里帰り出産をしたことがありません。
子どもたちは3人とも同じ個人クリニックで出産をしているのですが、1人目のときはクリニックがベランダから見えるマンション住まい。里帰りをしたら逆に遠くなってしまうため、産後も自宅で過ごしました。
2人目3人目のときには、クリニックまで車で40分弱の現在の自宅から、出産時は車でクリニックに行き、産後も自宅へ帰宅しています。
【理由その1】実家が同じ都内で両親も働いている
里帰りをしなかった理由には、実家が同じ東京都内にあることも大きかったと思います。
1人目のときには、実家と自宅は電車で40〜50分ほどの距離。2人目3人目は電車とバスを乗り継ぐため1時間20分ほどかかってしまいますが、飛行機や新幹線の距離ではなく、緊急事態が起これば来てもらえる距離にあります。
また、子どもの祖父母である両親がまだ現役で働いていることもあり、里帰りしても日中は結局子どもと二人きり。自宅にいるのと変わらないなら行っても仕方ないと1人目のときから里帰りは考えませんでした。
【理由その2】パパである夫と一緒に子育てしたかった
もっとも大きな理由が“夫と一緒に子育てしたかった”からです。
夫は会社員で、育休が取得できるような環境ではないため、仕事には行っていましたが、それでも朝と夜一緒に子どもと過ごす時間がもてたことはよかったと今も思っています。何より、私自身が一番頼れる存在の夫の近くにいたかったというのもありました。
【理由その3】幼稚園に預けられたから
3人目のときのみですが、上の子を2人とも幼稚園に預けられたことも大きな理由です。
赤ちゃんと2人で過ごすのはまったく問題ないのですが、上の子が1日家にいるのは地獄絵図。
長期休暇中も預かり保育がある幼稚園で、入園式前から年少さんも受け入れてくれるありがたい園だったため、送迎を夫や友人、仕事がおやすみの日の母に頼み、産後直後を乗り切りました。
里帰り出産しないで乗り切る準備とは?
里帰り出産をしないで乗り切るためには、事前準備が肝心です。それぞれどんな準備がしてあるといいのかをまとめてみました。
なかには、3人目の出産時に用意しておかなくて大変な思いをした経験からピックアップしているものもあるので、しっかりチェックしておくことをおすすめします!
【里帰り出産しないで乗り切る準備1】食事
掃除はしなくても生きていけますが食事はとらないと倒れてしまいます。特に、母乳育児をしていると、ひたすらお腹が空くので食事の準備はしっかりしておいたほうがいいです。
<おすすめの食事準備>
・レンジで温めるだけで食べられる食材の確保
→冷凍食品(焼きそば・ラーメン・チャーハン・ピラフ・グラタンなど)
・手作り派さんはおかずを大量に作り、冷凍保存
→肉団子(鶏・豚・合い挽きなど/加熱味つけなし)・ハンバーグ(加熱後)・ロールキャベツ(加熱後)・煮物など
・レトルト食品
→特にカレー、パスタソースがあると便利
・冷凍うどん
→乾麺よりも冷凍うどんのほうが茹で汁を捨てるなどの処理がいらない分お手軽
・お米
→産後直後でもお米を研ぐくらいはできるので、お米の確保は大切(冷凍ごはんのストックがあるとなおよし)
3人目出産のとき、必要だとわかっていたのに準備を疎かにしていたため、冷凍うどんとお米しか準備していませんでした。
結果、産後に「ごはん作りしんどい…」となった私は、「出産祝い何がいい?」と聞いてきてくれた友人に「食べ物を…。食べ物をください!」とお願いをする羽目に…。
機転をきかせた友人が、段ボールいっぱいのレトルト食品や手軽に食べられるものを送ってくれたおかげでなんとか乗り切れました。とにかく食べ物の確保は重要です。
【里帰り出産しないで乗り切る準備2】家事体制
家事体制を整えておくと、掃除や洗濯など後回しにしてもいいけど、やっておきたいこともスムーズに回ります。
特に、それまであまり家事をしてこなかったパパの場合、産後すぐからママが動くことになってしまうので、パパでもできるようになっておいてもらうととてもラクになります。
・掃除
→“掃除機をかける”ただそれだけのことが億劫になってできなくなるのが産後のリアルです。特に問題なく退院していれば多少起きて掃除機をかけるくらいは不可能ではありませんが、気力の問題で「できない」と思っていたほうがいいので、夫や上の子にお願いできるよう、産前からお手伝いしてもらうのがおすすめです。
・洗濯
→「洗濯機を回すくらいカンタン」と思っている方もたくさんいますが、どこに洗剤を入れてどう干してどこにしまうのか、までは把握していないパパも意外と多いです。そこまで把握してはじめて“洗濯”は終了する、ということからまずは教えていきましょう。
事前に伝えられなかったときには、図に描くなどで洗濯機をきちんと使えるようにしておくのがいいですよ。また、退院後は洗濯機を回すのはママもできます。でも、干すのは立っている時間も長く、上のほうに手を伸ばすのがつらくなります。できるだけ干すのはお願いしたほうがいいので、干し方を教えるかママとは違う干し方になっていても目をつぶるように心を鍛えておくと気持ちもラクになります。
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我が家では、掃除はパパも得意で、今自宅にある洗濯機は回したことがありませんでしたが、一人暮らしの経験があったため、やってみればスムーズにできるようになっていました。その点、とても助かったな、と思います。
【里帰り出産しないで乗り切る準備3】買い物
買い物にはしばらく行けなくなります。基本的には、ネットショッピングか誰かに買ってきてもらう生活になると考えておきましょう。普段ネットショッピングを利用していないのであれば、登録をして一度試しに買ってみておくと安心です。
ママが動けるようになってくると、赤ちゃんを家で誰かに見てもらっている間にサッと買い物をしに行くこともできますが、動くと疲れもドッと出てくるため、できるだけネットショッピングで済ませるのがおすすめですよ。
【里帰り出産しないで乗り切る準備4】上の子の預け先や遊び先の確保
食べ物の確保の次に大切なのが、上の子がいる場合の預け先や遊び先の確保です。
上の子どもの年齢にもよりますが、乳児〜幼児期であれば日中ずっと家にいられるのはつらいものがあるため、保育園や幼稚園、お友だちのおうちなどどこかに行っていてくれる場所を確保しておくようにしましょう。
一時保育やファミリーサポートなど、利用できるものは自治体によってさまざまなので、出産前に調べて予約などをしておくと安心です。
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2人目のときには、長男は2歳で保育園に入っていなかったため、一時保育に登録して、いつ生まれるかわからないけど、予約できる日数目一杯取っておきました。当時は夫が海外単身赴任中だったため、送迎はファミリーサポートでお願いして、お金はかかりましたがゆっくり休めて助かったことを覚えています。
3人目のときは、先ほど書いたように、幼稚園の預かり保育に2人を行かせ、朝は主人が送り、帰りはお願いできる誰かにお迎えをしてもらって過ごしました。
【里帰り出産しないで乗り切る準備5】「何かあったときは頼らせてほしい」と周囲に伝えておく
友人や近所の方、上の子のママ友など周囲の方に「何かあったら頼らせてね」と伝えておくことも大切な準備のひとつです。
実際に頼るかどうかは別として、一言伝えておき「いいよ、何かあったら言ってね」と言ってもらえるだけでも安心して過ごすことができます。頼れる先はいくつも確保しておくことのがおすすめです。
私が里帰りしないで乗り切れたのは◯◯のおかげ
里帰りをしないで乗り切れたのは、“周囲の方の協力のおかげ”だと思っています。
長男のときには、あまり人に頼れず主人の帰宅を首を長くして待っていましたが、2人目のときは利用できる制度をめいっぱい使って、3人目になると頼れるものはすべて頼ると言わんばかりに、近所の方から友人まで「助けて!」「お願い!」と頼らせていただきました。
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また、夫にも頑張ってもらいました。幼稚園の送迎はもちろん、入院中は子どものお弁当まで作ってくれ、産後の1週間健診や、その後体重の増えが悪く再健診になったため三男の体重測定で病院へ行ったときにも、午前休を取って車を出してくれました。
はじめは遠慮して「お願い」と言えなかったのですが、来てくれるとわかって喜んでいたら「早く言えばいいのに」と言われ、「そうか、お願い! って頼ればよかったのか」と気が付きました。
私は3度の出産を経て、「人に頼ること」を覚え、人として成長できたように感じています。
■次男の入園式/幼稚園の保護者会にも参加!
三男が生まれたのは3月31日。次男の入園式は4月10日でした。
退院はしていたので、入園式には出席できるものの、三男はまだ生後10日。連れ出すのは可哀想だったため、近所の方に入園式に出かける数時間見ていてもらいました。
また、その後年長・長男、年少次・男それぞれの保護者会が別日にあり、年長保護者会の日は母に仕事を休んでもらい、年少保護者会の日には育休中の友人に来てもらって1人で出席をしました。
たくさんの方の協力があって、上の子の母としての役目もなんとか果たせたのです。
里帰り出産しない方へ…
里帰り出産しないでも、まだ小さい上の子がいても、産後をなんとか乗り切ることはできます。ただ、ママの身体はしんどくなることも多いです。
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実際、私も3人目の産後1週間以内に動き回りすぎて腹痛で動けなくなったことがあります。それでもなんとか乗り切れたと感じているのは、周りの助けを借りるために「助けて!」「お願い!」が言えたためだと思っています。
まずは、パパに「お願い」をしてみましょう。それでは手が足りないときには、自治体の制度を利用したり、友人や近所の方に「助けて!」と伝えたりして、手伝ってもらえるようにお願いしてみてください。
「里帰りしないんだから、全部自分でやらなきゃ」と気負う必要はまったくありません。むしろ、「里帰りしないのだから周りに甘えよう」と思って過ごすことをおすすめします。そのための準備として、頼れる先を確保しておくことはとても大切ですよ。
「ありがとう」という感謝の気持ちは忘れずに、里帰り出産しないで過ごす日々を乗り切れるよう、頑張ってくださいね。