連載記事:「一生メシが食える男の子」の育て方

息子が「何をしでかすかわからない!」不安と隣り合わせのママへ【「一生メシが食える男の子」の育て方 Vol.2】



■男の子にとって、冒険やスリルは「カッコいい」

息子が「何をしでかすかわからない!」不安と隣り合わせのママへ【「一生メシが食える男の子」の育て方 Vol.2】

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「うちの子は、何をしでかすか、わからない」。男の子のママの中には、そんな不安と隣合わせで毎日を送っている人も多いでしょう。(じつは筆者もそうです)。

「男の子同士では、危険なことをした人間は“株が上がる”のです」(高濱さん)。男の子は「冒険」というだけで、大概、なんでも好きになるし、わくわくするものです。なぜかはわかりませんが、リスクやスリルは「カッコいい」という気がするのです。「危ないことが、『何でこんなに好きなのかなぁ』と、女性ならだれもが不思議に思うくらい好きなものなのです」(高濱さん)。
【ママの接し方のコツ】
これが「男」という生き物だと受け入れるべし
ママは、男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」と、受け入れるしかなさそうです。


なぜなら高濱さん(現在、50代後半)ですら、たとえば、いま、座っている椅子を座りながらどこまで傾けたら倒れるか、試したい気持ちが常に「ある」そう。「笑ってしまうと思いますが、これが男の子(男)なんです」(高濱さん)

■勝ち負けにこだわる男の子の将来は?

息子が「何をしでかすかわからない!」不安と隣り合わせのママへ【「一生メシが食える男の子」の育て方 Vol.2】

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「家族でトランプをしていても、負けると最後は泣き出すので困る、というママもいるでしょう」(高濱さん)。「はい、それは、うちの息子です!」と思わず筆者も手を挙げたくなりました。

わが家の3人の息子は、毎日が「勝った」「負けた」のケンカで明け暮れています。女親の私は、「よく、毎日、勝ち負けにこだわれますね」と思ってしまいます。でも、本人たちにとっては、「勝ち負け=プライドの問題」のようなのです。
【ママの接し方のコツ】
将来有望?! ドンと構えて見守ろう
じつは、「勝負事に負けて泣けるような子、また、この負けず嫌いの傾向は、将来有望な証でもあります。勉強面で、『自分がわかったか、わからなかったか』や『目の前の一問』にこだわれる子が多いので、伸びる可能性が高いのです」(高濱さん)。


こちらも将来をイメージしながら、ゆったりした気持ち(諦め?)で見てあげるのが良さそうですね


■男の子は「品のないことが大好き」

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高濱さんが、花まる学習会のサマースクールで、小学校1~3年生の班を担当したときのこと。「男の子たちは、1日の9割は、品のないことを言っていました」(高濱さん)。1日の9割ですか!
【ママの接し方のコツ】
それが男という生き物、と傍観せよ
「『下ネタ』だったり『笑われること』を言えたり、やったりする方が勝ちというのは、まさに男の文化です」(高濱さん)。

これまた、ママたちにはまったくわからない領域の話ですね。「男には『カッコつけないほうがカッコいい』『どっちが恥ずかしいことを言えるか』」というように、『品の悪さ』で勝負しているところがあるんです」(高濱さん)。

「へぇ、そうなんですね」と、ママはへぇボタンを押しつつ、心のメモ帳にメモしておきましょうか。

次回は、「ママ泣かせの『男の子あるある』。でもママの意識こそ変えるべきだった!?」です。
「ダラダラ」「グズグズ」と、行動が遅い男子への接し方のコツです。

【男の子の特徴】

●何度言っても忘れる 片付けができない
“いま”を生きる男の子は、新しくて面白いことをやりたい。
●好きなことしかやらない
男の子がやるのは、「生活のなかで必然性があること」か、「おもしろいこと」。
●冒険やスリルが好き
男の子とは理由もなく危険を愛する「生き物」。ママは、そうなんだ、と受け入れるしかない。
●勝ち負けにこだわる
勝負事に負けて泣けるような子は、将来有望
●品のないこと好き
男の子は、「カッコつけないほうがカッコいい」で勝負している。

■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書
『お母さんのための「男の子」の育て方』(高濱正伸/実務教育出版)
『お母さんのための『男の子』の育て方』
(高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)
●こちらもあわせてどうぞ!
『お母さんのための『女の子』の育て方』
(高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)

高濱正伸さん
花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。
1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
花まる学習会公式サイト:http://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/
<Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された
思考センス育成教材アプリ
「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)
思考センス育成教材「Think!Think!」「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。
Think!Think!とは:https://think2app.hanamarulab.com/

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