連載記事:【親子で楽しむ絵本の時間】
季節行事で子どもの心を育てる! 「あけましておめでとう」を理解できる絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第25回
新しい年の始まり、お正月。皆さんはこれまでどんなふうに過ごしてきたでしょうか? 子どものころにやったことのある遊びといえば、百人一首やカルタ、福笑いに凧あげなどがありますね。近ごろはそんな遊びも少なくなってきたように思いますが、一年の始まりをすがすがしくむかえる気持ちは変わっていません。そこで今回は、親子で楽しめるお正月絵本をご紹介。こんなお正月をうちでも過ごしたい! と思える楽しい内容の絵本を厳選してみました。
■あけましておめでとう
作:中川 ひろたか/絵:村上 康成/出版社:童心社
「あけましておめでとう」
かどまつ、おとそ、おせち、おぞうに、たこあげ… などなど、お正月にちなんだキーワードがたくさん登場する絵本がこちら。たくさん、とはいっても文字数は少なめ。その分、とっても分かりやすく、スッと頭にはいってくる短い言葉たちは小さなお子さんへの読み聞かせにもぴったりです。シンプルなイラストと明快な言葉の組み合わせは絶妙で、何度読んでもクセになります。「おとそ」は年の若い人から飲むなどの説明もあり「知らなかった!」と意外な事実に驚いたママも。お正月アイテムが勢ぞろいしたユニークな絵本です。
■もうすぐおしょうがつ
作・絵:西村 繁男/出版社:福音館書店
「もうすぐおしょうがつ」
おじいさん、おばあさんの家でお正月をむかえることになった、ある家族のお話です。ガラスを磨いたり、障子を張ったり、大掃除をしたりとお正月をむかえるための準備はみんな総出で大忙し! 大みそかになると朝から市場へ買い出しへ行き、家に帰ってお餅をお供えしてしめかざりを飾ったり、年越しそばを食べてからお参りに行ったり… とまさに年末年始の家族の過ごし方がリアルに再現されています。
せわしなく、やるべきことも多い年末ですが、みんな新しい年を心待ちにしているものですよね。家族で過ごす年末が待ち遠しくなる作品です。