コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
周りに気を使う公園遊び…思い切り楽しむコツは?【コソダテフルな毎日 第77話】
■「周りの視線気になる?」夫に意見を聞いてみた
私:「自分たちの子どもが公園でどろんこ遊びをしていた場合、周りのお母さんたちの視線が気になることってない?」
夫:「
まったくない」(きっぱり)
私:「ないの!!? うちの子がどろんこになってるせいで、よそのお母さんたちにどう思われてるかな?とか気にならない?」
夫:「
思わない。(即答)言い方が難しいけれど、そういうのって
自分の子どもが自分たちの中心でなくなるからそういう感覚になるんだと思うよ」
私:「どういうこと?」
夫:「自己中っていう事ではなくて、周りのお母さんの顔色をうかがう側にしても、逆に『どうしてどろんこ遊びとかさせるのよ』って思うお母さん側にしても、両方、
よその子を中心に考えるからしんどくなるんだと思う。
自分がどんな風に子どもを育てたいか、どんな遊びをさせたいかと
「自分の子育て」を中心に考えれば、どろんこになって遊ばせたい親は自分の子どもにそれを許せばいいし、どろんこはやめてほしい親は自分の子どもにそれを守らせればいい。
どっちがいいとか悪いとかではなくて、
自分は自分の子どもをどうしたいのかってことだけを考えればいいと思うよ」
私:「…なるほど! たしかにそうかも。父親ならではの目線だね」
夫:「砂を周りにまき散らしてるとか、水を振り回してるとか明らかにダメなことをしてる場合は論外だけれど、
遊び方の価値観の違いにまで気を配るとか意味がわからない。山を作りたい子は作ればいいし、川を作りたい子は作ればいい、それぞれ楽しめばいいじゃないか。
その中で『ボクもやってみたい』っていう子が出てきて、それでも親がやってほしくない遊びなのであればそれを止めるのは親の仕事。自分はその遊びをやらせたくないからといって、
よその親子に「なんでこんなことするのよ」と思うのは筋違い。
自分の子育てが中心になっていないから。自分の子育て方針はその遊びをさせたくないのであれば、
自分が子どもにしっかりと説得をして止めればいい」
私:「そうか。私もさ、夕方そろそろ帰ろうよって子どもたちに声かけるでしょ? そしたら子どもたちが『やだ、まだ帰りたくない!』とか言うじゃん。で、周り見渡してもまだ遊んでる友達いっぱいいたりするから余計にうちの子どもたちも帰りたがらないわけ。『みんな遊んでるんだからいいじゃないか!』って。そういう時につい私も『みんなもう夕方なんだから帰ってくれればいいのに』とか思ったことあるもん。
でも、たしかに考えてみれば『よその子が遊んでるからうちの子が帰りたがらない』っていう思考は『よその子を軸にした考え方』だったし、
自分の子を説得しきれない至らなさをよそになすり付けていたよね」