2018年10月10日 21:00|ウーマンエキサイト

風しん流行中「妊婦は特に要注意!」風しんから身を守るには?【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第1回】



■風しん予防には周囲の協力が必須! 妊婦はどうすればいい?

風しん流行中「妊婦は特に要注意!」風しんから身を守るには?【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第1回】

ⓒjapolia-stock.adobe.com


【予防方法】


予防接種を受けることで風しんを予防できます。子どもは定期接種で2回受けます。1歳の間にMRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)1回目、小学校入学前の1年間で2回目を接種します。大人は年代によっては未接種や1回接種の人も多くいます。

厚生労働省によると、昭和54年4月1日以前生まれの男性はワクチンの定期接種を受ける機会が一回もなかった世代なので、特に注意が必要です。また、昭和54年4月2日から昭和62年10月1日生まれの男女もワクチンの接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。生年月日別のワクチン接種状況は以下から確認できます。

風しんワクチン 年齢別接種状況
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/vaccination/vaccine.html

費用はかかりますが、大人もワクチン接種を受けられます。
自治体によっては妊娠を希望する女性やその配偶者への助成があることも。自分が妊婦で夫や一緒に住む家族がワクチン接種を受けていない可能性があれば、迷わず接種をすすめましょう。

【妊婦の対策】


すみやかに風しんの抗体検査を受けて免疫の有無を確認しましょう。抗体値が陰性あるいは低かった場合は、なるべく人混みを避け、家族や周囲の人にも確認しておきましょう。

妊婦や妊娠の可能性がある女性はワクチンを接種することができません。また、国立感染症研究所によると、これから妊娠を考えている女性はワクチン接種後、約2カ月間の避妊が必要です。


【登校(登園)基準】


風しんの予防接種を受けていても、100%かからないわけではありません。もしかかってしまった場合は、有効な治療薬はないため、対症療法を行います。子どもがかかった場合、発しんが消えるまで保育園や幼稚園、小学校は出席停止になります。

大流行の兆しを見せている風しん。厚生労働省では2020年までに風しんを排除することを目標に掲げています。まずは子どもの予防接種のスケジュールをきちんと守り、パパやママ自身も備えておくと安心です。

特に妊婦や妊娠の可能性のある女性、これから妊娠を考えている女性はパパ(夫)や周囲にも呼びかけて、万全の対策をしておきましょう。

*=厚生労働省「風しんの感染予防の普及・啓発事業」より
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/vaccination/

参考サイト:
・日本小児科学会 http://www.jpeds.or.jp/
・日本産婦人科医会 http://www.jaog.or.jp/
・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=46





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