子育て初めてママ「理由もなく涙が出る…」気分が落ち込む原因は?
■いざという時、頼りにならない「夫と実母」
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では、子育てで気分が落ち込んでしまう時には、どうしたら良いのでしょうか。
日々の閉塞感、子育てのプレッシャーをやわらげるには、まずは
意思疎通のできる相手をもみつけ会話をしましょう。まずは「大人と話す機会」を意識的につくるといった行動が大きな意味を持ちます。
身近にいる大人、と聞いてすぐに思い浮かぶのは「夫」ではないでしょうか。気兼ねなく話せる存在ではありますが、
夫の場合、仕事が忙しく頼りにならないこともあるでしょう。
そうなると実母などが身近な存在ですが、相手によっては「そんなこと当たり前なんだからもっと我慢しなさい」「みんなやっていることなんだからワガママいわないの」と一蹴されて、会話にならないことも…。
子育ての話題を出しても
「気持ちを理解してもらえない」と一層さみしい気持ちになってしまい、かえって悪影響となることもあります。
■落ち込んだら「近すぎない大人との二言、三言」
大人同士の会話を楽しむには、かえって
近すぎない相手のほうが良い場合があります。
例えば、普段の暮らしのなかで、大人と会話をするのはどういったシチュエーションでしょうか。
・宅急便の配達業者さんに「寒いのにご苦労様です、いつもありがとうございます」と感謝を伝える。
・公園へ散歩に行ったついでに、子どもを遊ばせているママに「この公園、小さい子がたくさんいますよね」と話しかける。
・週に何度か訪れるスーパーの店員さんに「すみません、○○が欲しいんですがありますか?」と聞いてみる。
スーパーの店員さんに声をかけるのは会話とはいえないかもしれませんが、これも立派に「大人と言葉を交わす」行為に入ります。
赤ちゃんを連れていると「かわいいわね」と声をかけられることはありませんか? そんな時は「6カ月になりました」などと会話をふくらませてみても良いと思います。
世間話、天気の話、地域の話など、
あたりさわりのない会話をするだけで十分です。
赤ちゃんといると「相手が何を思っているのか分からない不安」が生じるもの。そんな時、
二言、三言でも意思疎通のできる大人と話をすることで、育児への不安がスッと消えることがあります。ぜひ試してみてください。
いつもより少し積極的になって大人との会話を楽しんでみれば、赤ちゃんと2人きりの世界に閉じ込められているような閉塞感はだんだんと消えていくのではないでしょうか。
参考資料:
・
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html
・
厚生労働省「こころの耳」
http://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad001/
・
全国地域生活支援機構
https://jlsa-net.jp/sei/utsu/
・
日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2016/009206.php