■家でも外でも変わらない子ども。大物? リラックスしすぎ?
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一方で、家でも外でもあまり性格は違わないという子は約2割。親はどう感じているのでしょうか。
「もともと裏表のない性格なので、学校の先生や習い事の先生からも家庭と同じことを言われます。外ではもう少ししっかりしてほしいですけど」(神奈川県 40代女性)
「家でも外でも天真爛漫(てんしんらんまん)。何も考えてないだけか?」(愛媛県 30代女性)
「小6の息子はまったく変わらないです。たまに先生に学校での話を聞いても、家での様子とほとんど変わらない。自由な男、リアルのび太です」(神奈川県 40代女性)
家でも外でもリラックスして過ごす様子が目に浮かびますよね。
本来の性格もあるでしょうが、どこの場でも、
自分らしく過ごせるタイプなのかもしれません。もしかしたら将来、大物になったりして。
ただ、“外ではもう少ししっかりしてほしい”という声も寄せられていて、リラックスしすぎている子どもの様子にやきもきしてしまう気持ちも理解できますよね。
■子どもなりに社会に適応しようとしている
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それでは、家と外での子どもの性格の違いには、親としてどう向き合えばいいのでしょうか。参考になる意見をご紹介したいと思います。
「一緒にいる相手や場所によって違いますが、どの性格もひっくるめてわが子の性格なんだなと最近は思うようになりました」(千葉県 30代女性)
「持って生まれた性格にもよりますが、年齢が上がれば周囲を見るようになります。大人だって家と外の場面によって対応を変えますよね。子は子なりに社会に対応しているんだなと思います」(千葉県 40代女性)
「先生やママ友には『みんなに優しく、しっかりしているし、小さい子たちの面倒やまわりのお友だちに気配りができてうらやましい』とよく言われますが、家では完全赤ちゃんです。
でも外でがんばり屋さんな娘がかわいくて仕方ありません! だから家では思いっきり愛情を注いで、また明日
外でがんばれるようにパワーをチャージしてあげています」(千葉県 30代女性)
「違って当然、それが自然」(愛知県 50代女性)
そのほかにも、「大人も子どもも外ではある程度の緊張感を持って過ごしているから、家と外では違っていてあたり前」という意見もありました。たしかに、対応する相手によって自分の性格を変えていけるのは、
子どもが社会化していることの現れだと考えられるかもしれませんね。
ここまで、家と外での子どもの性格について考えてきました。性格が違う、違わない、どちらがいいというものではなく、子ども1人ひとりによって性格も違えば、振るまい方もさまざまです。
立ち返ってみれば、親である自分も、家と外では性格が違っていて、やり取りをする相手やその立場、場所や時間、環境によって、少しずつ対応の仕方を変えていますよね。そうした対応ができるようになったのは、子どもの成長のひとつだと考えることもできます。
子どもも外の世界では、とてもがんばって過ごしていることでしょう。親としては、家では温かい自分の居場所を作ってあげたいですね。
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