連載記事:新一年生にママパパが「やっていいこと、いけないこと」
小学校入学準備「時間通りに行動できない…」できるといい3つの生活習慣【新一年生にママパパが「やっていいこと、いけないこと」 第1回】
■入学前にできるといい生活習慣その1:時計を読めるようにする
立石さん:保育園・幼稚園では先生が「今のうちにトイレに行ってらっしゃい」などと優しく声をかけてくれますが、小学校ではほとんど指示してくれません。チャイムは鳴りますが、基本的には自分で時計を見て、判断しなくてはいけません。
時計が読めれば、「あと5分で授業が始まるから、今のうちにトイレに行っておこう」と余裕をもって行動できるようになります。学校生活を楽しむためにも、入学前までに「何時何分」くらいは読めるようにしておきましょう。
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時計を読める=時刻を言えること、ではありません。時間の経過を理解することです。ですからデジタル時計ではなく、文字盤に数字が書いてあり、針のある時計を用意してください。
時計を用意しておしまい、ではありません。
日常生活でお子さんにかける言葉を変えるのがポイントです。「早く○○しなさい」と連呼していたところを、時計を組み入れた会話に変えるのがコツです。
「早く起きなさい」→「おはよう。もう6時だから起きようね」
「早く準備しなさい」→「あと10分で8時だね。それまでに準備を済ませてね」
「早く食べなさい」→「7時30分までに食べ終えてね」
時計がわかるようになると、お母さんも楽になります。「あれしなさい」「これしなさい」と指示しなくても、子どもたちは時計を見ながら自分で行動するようになりますから。
自ら時間管理ができるようになることは、自立のために必要なこと。そういった意味では、入学前に目覚まし時計をプレゼントしてあげて、自分で起きる習慣を身につけさせるのもおすすめです。