夫婦けんか「傷つけたいのか、わかり合いたのか?」言い方ひとつで天国と地獄



■「けんかは悪いこと」の思い込みがあなたを苦しめる

夫婦けんか「傷つけたいのか、わかり合いたのか?」言い方ひとつで天国と地獄

ⓒtakasu-stock.adobe.com


「けんかはなるべくしないほうがいい」

育ってきた環境にもよりますが、ほとんどの人がそう思うでしょう。特に女性は、けんかそのものを否定的にとらえ、ほかの人と衝突するくらいなら自分が我慢すればいい…と、不満を心に溜めている人が多いように感じます。

しかし、溜まった不満は自然に溶けてなくなるものではありません。いつか必ず、さまざまな形となって外に出てきます。

けんかができるということは、「相手は絶対、自分を嫌わない」という信頼関係が前提となります。不満を溜め込むくらいなら、日々小さなけんかをくりかえしてガス抜きしたほうが健康的で、気持ちの良い日々を過ごすことができると思います。

それに良いけんかは相手をより深く知ることができる手段でもあります。どんな話、言い方で怒るのか、自分とどこが違うのかを出し合うことで互いの妥協点がわかり、より快適な関係になれると思います。
だから、けんかを必要以上に避けることはないのです。

ただ、だからといってやみくもにけんかをするのもおすすめしません。特に子どもの前でのけんかは絶対にやめましょう。

子どもは話の内容を理解できなくても、パパとママの怒った表情や飛びかうピリピリしたエネルギーを感じ取るもの。

結果、漠然とした恐怖や不安感を抱いたり「自分が悪いことをしたのだろうか」と自分を責めたり、「なんとかパパとママを仲良くさせなくちゃ」と子どもなりに間を取り持とうと、気持ちを抑えて良い子を演じるようになってしまうことがあります。

良いけんかにしろ悪いけんかにしろ、カッとなって声を荒げそうになったら、まずは一旦深呼吸。そして、夫に「2人で話したいから、この続きは夜に話していい?」と提案してみるといいでしょう。

こらえきれず子どもの前でけんかに発展してしまったら、早めに切り上げるのが肝心です。
「はい、仲直り! ママとパパはけんかするほど仲が良いんだよ~」と仲直りするところまでを見せるようにしましょう。

夫婦のけんかは子どもの前ではしない、という約束事を踏まえつつ、建設的な「良いけんか」は心の健康にもおすすめです。「雨降って地固まる」ではありませんが、それを経てより一層、夫婦の関係は深まるのではないでしょうか。


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