ベビーシートを購入する際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。必要な期間と便利な機能をチェックして、ベビーシート選びの参考にしましょう。おすすめの製品や、購入・レンタルそれぞれのメリット・デメリットについても紹介します。
■ベビーシートとは
そもそも、「ベビーシート」とはどのようなアイテムのことをいうのでしょうか。
まずは、ベビーシートの使用目的や特徴・対象年齢など、基本的な情報を整理していきましょう!
▼ベビーシートはチャイルドシートの一種
「ベビーシート」とは、チャイルドシートの1種で、新生児から1歳ごろまでの子どもが車に乗るときに使用する補助装置です。
この装置の特徴は、『赤ちゃんを車の進行方向に対し後ろ向き、もしくは横向きに乗せる』という点にあります。
これは、万が一の事故の際に、頸椎などの重要な器官が傷付くのを防ぎ、体全体で衝撃を受け止められるようにするためです。未熟な赤ちゃんの体を危険から守ってくれる、ママにとってもうれしい工夫といえるでしょう。
▼ベビーシートからチャイルドシートへの移行年齢
ベビーシートからチャイルドシートへ移行するタイミングは、1歳前後が目安です。ただし、子どもの成長には個人差があるため、ベビーシート記載の身長・体重を基準に判断するようにしましょう。
なお、チャイルドシートの中には、新生児期から使えるタイプの物も多く販売されています。こうした製品は、取り付ける向きを変えたり、回転させたりすることでベビーシートとチャイルドシートを兼用できる構造になっています。
このタイプを1台用意して長期間使用するか、もしくはベビーシートとチャイルドシートを別々に購入するか、どちらを選ぶかもベビーシート購入時の大きなポイントとなるでしょう。
■ベビーシートを選ぶ際のポイント
いざというとき、赤ちゃんを守ってくれる大事なアイテムだからこそ、ベビーシートは「これだ!」と思える物を慎重に選びたいものですよね。
ベビーシートを選ぶにあたり、忘れずチェックしておきたいポイントを確認していきましょう!
▼ベビーシートのチェックポイント1、持ち運び可否など機能性
ベビーシートの中には、赤ちゃんの快適性やお世話のしやすさを考えたさまざまな機能が搭載された物もあります。以下、主な機能を紹介していきましょう。
- キャリー機能:シートごと赤ちゃんを持ち運びできる機能。そのままベビーカーに装着できるタイプも販売されている
- 日よけの幌:強い日差しから赤ちゃんを守るほか、明かりを遮って眠りやすい環境を整える
- 送風ファン:赤ちゃんに熱がこもらないよう、風を送る機能
- 回転機能:シート全体を回転させることで、乗り降りやオムツ替えなどのお世話をしやすくする機能
- リクライニング機能:赤ちゃんが快適に過ごせるよう、シートの角度を調整する機能
ベビーシートを購入する際は、どんな機能を重視するのかをあらかじめハッキリさせておくのがおすすめです。そうすることで、たくさんの製品の中から必要なベビーシートをスムーズに選び出せますよ!
▼ベビーシートのチェックポイント2、ISOFIXなど取り付け方法
「車への取り付け方法」も、ベビーシート選びの大切なポイントです。
ベビーシートの取り付け方法には、「シートベルト固定」と「ISOFIX固定」の2種類があります。『シートベルト固定』とは、文字通りシートベルトを使った取り付け方法のことで、ほとんど全ての車に使用できるというメリットがあります。一方で、取り付け方にコツが必要なため、複雑な作業が苦手な人には不向きといえるでしょう。
「ISOFIX固定」は、車に備えられている「ISOFIXバー」に、ベビーシートのジョイントを差し込むだけで完了する取り付け方法です。
シートベルト固定に比べ簡単に使用できますが、ISOFIX対応車種でなければ使用できないというデメリットもあります。
ベビーシートを正しく取り付けられているかどうかによって、万が一の事故の際に赤ちゃんが受けるダメージが大きく変わります。自分自身で安全確実に取り付けられる物を選ぶようにしましょう。
▼ベビーシートのチェックポイント3、安全基準の確認は大前提
ベビーシート選びのポイントの中で、もっとも重要といっても過言ではないのがこの「安全基準の確認」です。
どんなに優れた機能を持っていても、安全確実に取り付けを行っていても、ベビーシート自体の安全性が低ければいざというとき役に立ちませんよね。
では、何を目安に選べばよいのかというと、まずチェックしたいのが「Eマーク」です。これは国が定めた安全基準をクリアした製品に添付されているマークで、このマークがある製品であれば基本的な安全性に問題はないと判断できます。
子どもの命を守れる製品かどうかを見極める目安として、ぜひ忘れずにチェックしておきましょう!