初節句のお祝いで気を付けるポイントは? 基本的なルールは事前に把握
お祝いの方法について
初節句のお祝いをする必要があると分かっていても、どのように祝えばよいか分からないものです。初節句には具体的に何をするのか押さえておきましょう。
五月人形・ひな人形を飾る
男の子の場合は五月人形・兜・こいのぼりを飾るのが一般的です。
春分の日(3月20~23日)から4月中旬までに飾ることが多いでしょう。
ただし、前日の5月4日に出すのはおすすめできません。『一夜飾り』になり、神様に失礼だという言い伝えがあります。初節句の五月人形や兜を用意したら、なるべく早く出しましょう。
一方、女の子の場合は、立春(2月4日ごろ)から2月中旬までにひな人形を飾ります。ひな人形を出すのが遅くなってしまった場合でも、桃の節句の1週間前までには飾り付けを済ませるのがベターですよ。
子どもが喜ぶ食事やお祝い膳
初節句には、子どもの健やかな成長を願うお祝い膳を用意する習わしがあります。
端午の節句の場合は、邪気を払うといわれるちまきや、子孫繁栄の縁起物として柏餅を食べるのが定番です。
一方、桃の節句の場合は、ちらし寿司や桜餅・甘酒などを準備します。離乳食が完了している子なら、ひなあられやケーキもおすすめです。自宅でお祝い膳を用意する人は、子どもが喜ぶ食事にしてあげてもよいでしょう。
お祝い膳には、こうしなければならないという決まりはありません。お祝いの気持ちが大切ですよ。
食事会やおめかしをすることも
近年ではライフスタイルの変化により、外で食事会をする家庭も増えています。赤ちゃんのお世話で忙しい時期に、お祝い膳を用意するのは負担ですよね。
外食なら事前準備する必要がなく、後片付けの心配もいりません。
赤ちゃんを寝かせたり、少し遊ばせたりできる
和室を予約しましょう。そのときに初節句であることを伝えるとお店側も対応しやすくなります。
また、服装にも気を付けましょう。特別なお祝いの席なので、男性ならジャケットやスーツ、女性ならワンピースやセットアップがおすすめです。厳しいマナーはありませんが、少し特別感のある服装を選ぶようにしましょう。
お祝いの食事会、誰を呼ぶ?
「お祝いの食事会には誰を呼ぶべきなのか分からない」という人も多いでしょう。どの程度の関係の人まで招待するのか、事前に知っておくことでバタバタと慌てずに済みますよ。
両親・祖父母など親族が一般的
初節句のお祝いには、
双方の両親や祖父母を呼ぶのが一般的です。親戚を呼ぶ場合もあるでしょう。また、近年では夫婦と子どもだけでお祝いする家庭も多くなっています。
両親が遠方に住んでいる場合は招待するのが難しいというケースも考えられますね。堅苦しく考えず柔軟に対応すればOKです。
しかし、全く何も知らせないのでは寂しい思いをさせてしまうでしょう。どのように初節句のお祝いをする予定なのかは知らせてあげたいものです。後日、そのときの様子が分かる写真を手紙と一緒に送ると喜ばれますよ。
お祝い金を前もっていただいた人も
初節句のお祝い会には、『子どものためにお祝いをもらった人たちへのお礼をする場』という意味合いがあります。そのため、知人や近所の人から事前にお祝い金をもらっていた場合は、お祝い会や食事会に呼ぶことがあるようです。
以前は家族や親戚だけでなく、町内会の人たちも招いて盛大にお祝いをしていました。しかし、それも時代と共に変化し、近年では地域によって大きな違いが生じています。
住んでいる地域にはどのようなしきたりがあるのかを、事前に確認しておくのがおすすめです。