連載記事:パパママの本音調査
すべてが敵!? 産後「ガルガル期」調査でわかったママたちの発動ポイント【パパママの本音調査】 Vol.350
「ガルガル期」、どう乗り越えた?
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ここまで紹介してきたガルガル期の子育て家庭の実態ですが、どうすればガルガル期を回避する、もしくは乗り越えていけるのでしょうか。ママやパパが少しでも楽になれる方法はあるのか、アンケートの答えから、ヒントを探しましょう。
<その1、周囲に協力を仰ぐ>
●まわりに「ガルガル期」を説明し、大変さをわかってもらう
●出産後は不安が大きいので、親など周囲の人に配慮してもらえるようお願いする
<その2、周囲の子育ての意見は聞き流す>
●実母、義母の子育ての話はあまり受け止めないようにして、聞き流す
<その3、前もって産後の状態を予測しておく>
●「ガルガル期」いうものがあることを事前に自分もパパも理解しておく
<その4、同じ立場のママ友と交流する>
●同じ立場のお母さんと話したり、遊んだりして心を和ませる
<その5、時が過ぎるのを待つ>
●産後半年くらい過ぎて、気持ちが落ち着いてきて自然に冷静になれる。
いつか絶対落ち着く時がくる
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どのコメントも、自らの育児経験が反映され、先輩ママたちの重みのある言葉が残されています。「ガルガル期」で周囲の人だけでなく、ママ自身もつらい思いをしないために、こうしたアドバイスも心にとめておきたいですね。
「完璧な育児」を自分に課してしまうと、ママ自身の疲弊も激しくなり、さらに自分自身にも他人にも厳しくなってしまうかもしれません。コメントを読むと、「赤ちゃんの命を私が預かっている」と責任感を一手に引き受けてしまうママほど感じやすいようにも思います。
でもこれまで生きてきて、これほどひとつの命に一生懸命になり、愛情を注いだことはなかったのではないでしょうか。こう考えると、「ガルガル期」というのもママの溢れんばかりの愛情と防衛本能なのかもしれませんね。
ただ実際にそのときにはとても苦しい状態となっている人もいるでしょう。ガルガル期の間は夫に対しても攻撃的になる人もいるようです。
でも、言葉にして苦しさを吐き出したり、「ガルガル期」の書籍などを読んでもらうことで、夫にも状況は理解してもらえると思います。
そうしてできるだけ近くにいる人に自分の気持ちを伝えることで、苦しさも少しずつやわらいていけるかもしれません。または少しの時間一人になったり、ゆっくり眠ったりと、ママの疲れを癒やしていくうちに、コメントにあるようにいつしかガルガル期は終了していけるかも。
きっと、大変だと感じる時期や程度は人それぞれでしょう。でもガルガル期を乗り越えられたときに、一生懸命なママをサポートしてくれた周囲にも思いが馳せられるようになっているといいですね。そしてそれだけがんばって赤ちゃんを守った自分をほめてあげてほしいなと思います。
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