【医師監修】排卵日は生理から何日目? 出血と妊娠は関係してる?


■排卵痛や出血は病気なの?

排卵時は、生理中におきる生理痛と同じような症状が出るのでしょうか?

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▼排卵痛とは


生理とは違い、排卵は体に症状が出ないことが多いのですが、中には排卵痛を感じる人もいます。排卵日や排卵日の前後に下腹部痛がおこります。左右どちらの卵巣で排卵がおこったかがわかるほど痛む人や、腰が重くだるく感じる症状がみられる人もいます。

・排卵痛の特徴

排卵時は、女性ホルモンの分泌が急激に変化をするため、体に負担がかかり体調不良となる人もいます。症状としては腹部が「チクチクと痛む」、腰が「重くるしい」、卵管が「ギュンと引っ張られる」、冷えやむくみといったと症状が特徴です。


・排卵痛の原因

排卵痛の原因は、排卵後におこる卵巣の腫れまたは傷です。これが痛みや出血の原因になります。


▼排卵痛がひどい時は…


排卵痛の痛みを和らげる方法は体を温めることです。ゆっくりとぬるめのお風呂に入り、全身を温めましょう。また、腹部や腰の露出は避け、体を冷やさないようにします。


▼排卵日の出血


排卵日の前後2~3日にわたり少量の出血がおこる場合があります。

・排卵日に出血する原因

排卵日におこる出血を「排卵出血」といいます。出血の多くは生理的なことなので問題のない出血がほとんどです。


・こんな時は病院へ

排卵痛は人によって違いがあります。ひどい下腹部痛や腰痛があり、多量の出血がおきた時、だらだらと出血が続く時はすぐに病院へ行きましょう。症状次第では、手術が必要になる場合もあります。


▼排卵後の出血


排卵日が過ぎ、次の生理予定日から約1週間前あたりに出血することがあります。この時期の出血は妊娠の可能性があります。

・着床出血かも

妊娠したことで出血する場合があります。「着床出血」は絨毛(じゅうもう)が子宮内膜に深く入り込む際に傷ができ、出血を起こします。また「絨毛膜下出血」と呼ばれる出血もあります。胎盤が安定するまでの間に絨毛膜の外側に血の塊ができ、それが出血することがあります。出血が多い場合は治療が必要になります。

・排卵出血と着床出血の見分け方

排卵出血と着床出血を見分けるためにはどうしたらよいのでしょうか? それは、時期の違いで見極めます。排卵出血は前回の生理から約2週間後の排卵時におきますが、着床出血は排卵から約1週間後、前回の生理から約3週間後に出血がおこります。

日本女性心身医学会「排卵時期の腰痛・性器出血」



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■まとめ

妊娠をするためにはタイミングがあることをお話してきました。自分の生理周期を知り、排卵日がいつなのかを正しく理解することが、自然妊娠への道につながります。

新しい命をはぐくむためには、心と体の準備も必要です。摂取する栄養のバランスに気をつけ、体調を整え、ストレスを抱えない生活を心がけましょう。

参考資料:
日本産婦人科医会
厚生労働省独立行政法人医薬品医療機器総合機構
日本女性心身医学会



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