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基礎体温の変動とその測り方妊娠を希望する際にひとつの目安となるのが、基礎体温の変動を観察する方法です。基礎体温とは、生命維持に最低限必要なエネルギーのみを消費した状態の体温であり、朝起きた直後に舌の下で専用の体温計を使って測定します。基礎体温計は0.00℃単位で細かな変化を測れることが特徴です。基礎体温は入浴や運動、発熱、気温などの影響を受けるため、寝起きの安静な状態で測定することが重要です。また、基礎体温は「生理周期」によって変動し、女性ホルモンの影響を受けて一定のパターンを示します。基礎体温が高くなる「高温期」と低くなる「低温期」に分かれ、高温期が続くことで妊娠の可能性を推測できます。基礎体温で排卵や生理のリズムを把握する女性ホルモンは心や身体にさまざまな影響を与えるものです。基礎体温は女性ホルモンの影響受けて、高くなったり低くなったりします。女性の健康や美しさなどをコントロールする「女性ホルモン」は、生理や排卵といった女性特有の身体の変化にも影響を与えます。生理周期の中で、基礎体温が低い「低温期」から基礎体温が高くなる「高温期」への変化が確認できれば排卵が起こっているととらえて良いといわれています。基礎体温が低くなる生理の始まりから排卵前までは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が多くなり、排卵後から生理が始まるまでは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が多くなります。プロゲステロンは体温を上げる働きがあるため、排卵後には基礎体温が低温期に比べて0.3℃以上高くなるはずです。低温期から高温期への移行によって排卵の有無が予測できるように、ほぼ一定だといわれる14日間の高温期を活用することで次の生理開始日の予測をすることができます。高温期12日目の体温変動(上がる・下がる)高温期は約2週間続くといわれています。高温期はほぼ期間が一定となるため、高温期の何日目なのかがわかれば、次の生理開始まであと何日あるのかを予測することができるでしょう。基礎体温では0.00℃という細かな体温の変化から身体の変化を推測します。最も安静な状態である寝起きに基礎体温を測りますが、前日のアルコール摂取・体調不良・外気温や室温などの影響で体温が変動する可能性があります。細かな変化を元にするため、多少の誤差は生じるものかもしれません。あくまでも目安として神経質にならずに続けると良いでしょう高温期が約2週間以上のあいだ続く場合には、妊娠の可能性があります。ただし生理周期を誤って認識していたり、投与している薬の影響を受けていたりする可能性もあるでしょう。妊娠の可能性がある場合には、つわりなどの妊娠の兆候の有無、妊娠検査薬を試すとどうなるかを含めて、総合的に判断する必要があります。また高温期が短い場合には黄体機能不全や更年期の可能性があるかもしれません。更年期には個人差がありますが、高温期が短くなる・なくなる人もいるようです。更年期の場合には、他の更年期症状に当てはまるものがないかをあわせて確認すると良いでしょう。妊娠検査薬の仕組みと陰性・陽性の基準市販の妊娠検査薬は生理予定日の約1週間後から使えるものが多いかもしれません。これは妊娠検査薬の仕組みによるところが多いでしょう。市販の妊娠検査薬では、着床後に胎盤から分泌されるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が尿中から検出できるかで陰性・陽性を判定しています。hCGは着床後1週間ごろから分泌が始まり、生理予定日の1週間後あたりから分泌が増えて陽性になるといわれています。hCGの分泌量が検知できる時期は個人差があるため、妊娠検査薬で陰性の判定が出ても改めて1週間後に試してみたら陽性になるケースもあるようです。ただし妊娠の可能性を検査する場合には、条件があることに注意しましょう。不妊治療などで用いられる薬の影響や生理周期の認識違い、身体に異常がある場合には正しい判定結果を得られない可能性もあります。このため、正常な妊娠を確定するためには病院で検査してもらう必要があります。フライング検査とは?市販の妊娠検査薬では妊娠の可能性を検査することができます。妊娠していた場合に胎盤から分泌が始まるhCGが尿中から検出できるかどうかで陽性・陰性を判断します。市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使えるようになるものが多いのは、生理予定日の1週間後あたりからhCGの分泌が増えるため、より正確な検査結果を得るために検査時期が定められています。推奨される検査時期以外のタイミングで使用した場合には、正しい結果を得ることができない可能性があります。妊娠を希望している人たちの中にはそれぞれの商品で定められているよりも前に妊娠検査薬検査を試す「フライング検査」を行う人たちもいるようです。妊娠を心待ちにしている人は、つい待ちきれずにフライング検査を試してしまいたくなるかもしれません。ただし正しい結果が得られないだけでなく、デメリットがある点に注意しなければならないでしょう。高温期12日目のフライング検査のリスク市販の妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後からの使用を薦めているものが多いかもしれません。これは正確な検査を行うためであり、信頼できる結果を出すためのものです。定められている時期よりも早い段階で妊娠検査薬を試す「フライング検査」を高温期12日目に試しても、正しい結果を得られる可能性は低くデメリットしかないかもしれません。フライング検査のデメリットとは、「検査薬を無駄にしてしまう」「化学流産をした場合に知ってしまう」「陰性だったので薬の服用や飲酒をしたが、後で試したら陽性だった」といったことがあげられるでしょう。不確かな検査結果により精神的なストレスがたまり生理や排卵に影響を与えたり、妊娠初期の大切な時期に薬の服用や飲酒をしてしまったりする危険性は認識しておく必要があるでしょう。高温期に下腹部痛や吐き気などの症状高温期に腹痛や吐き気、何となく身体がだるい、胸の張りを感じるといった症状を訴える人がいます。これらの症状は「月経前症候群(PMS)」と「妊娠初期症状」の2つの可能性があるでしょう。PMSと妊娠初期症状には共通している点があり、個人差も大きいため、各症状だけでこのふたつを見分けるのは難しいかもしれません。PMSであれば毎月同じころに同じような症状が起こっているか、生理が来れば症状は緩和するかといったことを確認しましょう。妊娠初期症状であればどのぐらい生理が遅れているのか、妊娠検査薬を試すとどのような結果になるのかを確認すると良いでしょう。妊娠初期症状とPMSで共通する症状としては、腹痛・頭痛・吐き気・胸の張り・腰痛・めまい・眠気・食欲がないといったものがあげられます。高温期12日ごろのおりものの変化(茶色になる?)女性ホルモンの変化に応じて、基礎体温は変わります。女性ホルモンは生理や排卵といった身体の変化にも影響を与えます。「おりもの」も、女性ホルモンによって変化するもののひとつです。おりものは腟や子宮から排出される分泌液が混ざりあったものです。色・におい・量には個人差があるといわれています。おりものは生理周期に応じて変化します。高温期のおりものは、白く濁ったような色をしており、下着につくと少し黄味がかったように見えるかもしれません。分泌が最も増える排卵期より量は少なくなります。生理が近づくにつれ少量の血が混ざる場合があり、褐色(茶色)のおりものが排出されることもあります。茶色のおりものを「茶おり」と呼ぶ人もいるようです。高温期の出血(着床出血)と妊娠の関係高温期に出血があると、妊娠によるものなのか、生理が近づいたためなのかが気になる人は多いでしょう。高温期前後に考えられる出血としては「中間期出血(排卵出血)」があります。中間期出血は、不正出血のひとつですが生理的なものとなり心配はないでしょう。排卵日前後に毎月出血があるようであれば、中間期出血の可能性があるかもしれません。妊娠を希望している場合であれば「着床出血」を疑うかもしれません。着床出血はあったという人もいますが、必ずすべての人に起こるものでもなく、着床による出血だと見分けることは困難かもしれません。「妊娠初期の出血」の場合には、注意が必要となります。胞状奇胎や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの重大なケースも考えられます。ただし妊娠と関係なく、ホルモンの働きにより出血することもあります。妊娠が確定している場合には、正常な妊娠であること・赤ちゃんの発育に問題がないことを必ず医師に確認してもらいましょう。生理以外の出血を意味する「不正出血」の場合は、病気が原因である可能性もあるでしょう。出血が止まらない、大量の出血を確認したといった場合にはすぐに病院に相談しましょう。不明点があれば専門の医師に相談すると安心できるでしょう。ストレスをためずリラックスして過ごそう妊娠を希望している場合には、妊娠の可能性が判明する直前の「高温期12日目」は落ち着かない人も多いでしょう。心待ちにするあまりフライング検査を試したり、真偽不明の方法で確かめようとしてみたりする人もいるようです。妊娠している場合であれば母子にとって重用な「妊娠初期」にあたるため、いたずらにイライラしたり不安を抱え込んだりするのは良くないでしょう。妊娠していない場合でも、ストレスで女性ホルモンに悪影響を与えないようにすることも大切です。基礎体温はあくまでも目安であり、可能性のひとつととらえると良いかもしれませんね。
2025年03月18日ミュゼプラチナムは10月25日~11月30日まで、オンラインヘルスケアイベント「GIRL’S HEALTH ACTION 2024~フェムケアを知って毎日をもっとハッピーに~」を開催しています。■参加者全員にミュゼで使えるクーポンもプレゼント同イベントは、10月のピンクリボン月間、11月の子宮頸がん啓発月間に合わせて開催します。今回は、「フェムケア」について知ることで、女性ならではの不調や悩みを解決するきっかけとなり、毎日をもっとハッピーに過ごすことができるようにという想いを込めて展開します。“1分で学べる身近なフェムケア”として6つのコラムを用意しました。特設サイトでは、フェムケアについての基礎知識をはじめ、デリケートゾーンの正しいニオイケアや注意すべきおりものの変化、20代から鍛えるべき骨盤底筋トレーニングについてコラム形式で紹介。フェムケアについて見て学べる動画など、フェムケアについて知らない方でも楽しく学べる内容です。コラムを通じてフェムケアに関する知識を身につけて、「参考になった」ボタンをクリックすると、1クリックにつき10円をミュゼプラチナムから、寄付(上限額10万円)する活動も実施。寄付先は、女性の健康教育と予防医療に取り組む一般社団法人シンクパールとなっています。また、参加者全員には、ミュゼやミュゼグループで使える特別なクーポンなどの特典もプレゼントします。■イベント概要オンラインヘルスケアイベント「GIRL’S HEALTH ACTION 2024」~フェムケアを知って毎日をもっとハッピーに~開催期間:2024年10月25日(金)~11月30日(土)配信:イベント特設サイト、またはミュゼ公式ホームページよりアクセス主催:ミュゼプラチナム監修:一般社団法人シンクパールイベント特設サイト:(フォルサ)
2024年10月30日「生理のニオイが気になって、仕事に集中できない」「ニオイで気づかれるのが嫌で、生理中は人と会うのが億劫(おっくう)…」そういった悩みを持っている人は少なくありません。どうして、生理中のニオイを臭いと感じるのでしょうか? その原因は? ニオイを消す方法はあるのでしょうか?生理中のニオイに関するすべての疑問にお答えします。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■生理中に臭くなる原因、なぜ・どうして?生理中のニオイ、気になりますよね。周囲に気づかれていないか、不安になる方も多いでしょう。この生理中のニオイ、原因は何なのでしょうか?▼生理中に臭くなる原因1:ホルモンの影響女性は、生理周期によって体内で分泌されるホルモンの分泌量が変わります。それによって体調や体臭も変化します。排卵時期から生理前に分泌が多くなるのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)。このプロゲステロンは妊娠の準備や継続に必要なホルモンですが、その影響で皮脂の分泌も増します。生理中、ニキビが増える、肌が荒れるといった経験はありませんか? それは、プロゲステロンの影響だったのです。そのため、この時期は皮脂が酸化したニオイ、脂っぽい体臭が強くなるといわれています。▼生理中に臭くなる原因2:経血生理中の臭いの原因に、「経血」があります。生理の時に出る赤い血で、1回に20〜140mlの量となります。経血は、はがれ落ちた子宮内膜と血液が混ざっているため、普段ケガをした時に出る血液とは成分が異なります。実は、排出されたばかりの経血は無臭です。しかし、時間がたつにつれて空気に触れて酸化し、独特なニオイを発するようになるのです。▼生理後にもにおう場合は…生理が終わり、経血も出ておらずプロゲステロンの分泌も少なくなったのに、生理中と同じ体臭がする…。その場合は、別に原因があるのかもしれません。例えば、疲労がたまっていることで抵抗力が落ち、腟(ちつ)の自浄作用が弱まっているのかもしれません。腟を清潔に保つ常在菌の働きが弱まるため雑菌が繁殖し、腟炎や外陰炎に発展し、生理中と同じニオイに悩まされることがあります。▼更年期は関係する?女性が閉経を迎えるのは45~55歳の間が一般的で、平均は50.5歳。更年期とは、閉経前の5年間、閉経後の5年間を合わせた10年間をさします。更年期に入ると、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)、2つの女性ホルモンが減少するため、腟内の潤いがなくなり、自浄作用が落ちます。そのため、抵抗力が落ちた時のように腟炎、外陰炎を発症しやすくなり、おりもののニオイがなることもあります。参考サイト:厚生労働省 日本産婦人科学会・日本産婦人科医会「女性の生涯健康手帳」 日本産婦人科学会 「更年期障害」 ■生理中に臭くなった時に取りたい対処法▼対処法1:こまめにナプキンを取り換える前述したように、経血はもともと無臭ですが、空気と触れることによって酸化しニオイを発します。生理中に臭くならないためには、こまめなナプキン交換を心がけましょう。▼対処法2:ケア方法を見直す生理のニオイが気になる場合、ナプキンではなくタンポンを利用するのもおすすめです。タンポンの場合は、経血が空気にほとんど触れないため、生理中のニオイが抑えられます。ただし、タンポンを長時間したままで交換しないと、腟内で雑菌が繁殖してしまいます。腟炎の原因となりますので、こまめな交換が必要です。▼こんな時は病院へ生理中のニオイで病気の有無の判断は難しいですが、経血の量が多い、レバー状の血の塊が多くある「過多月経」の場合は、病気の可能性があります。子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープなど婦人科系の病気や、ホルモンの分泌異常が疑われます。気になる場合は、医療機関で診察を受けましょう。また、生理が終わってもニオイが気になる、普段とは違うおりものが出る、痛みやかゆみがあるといった症状の場合も要注意です。くわしくは次の章でご説明します。■生理中以外でも…おりものがにおう!▼おりものがにおう原因個人差はありますが、一般的に正常なおりもののニオイは、かすかに甘酸っぱさがあります。このニオイの元となっているのは、善玉の乳酸菌・デーデルライン桿菌(かんきん)。この常在菌のおかげで、腟の中はいつも酸性に保たれ、雑菌が繁殖しないのです。しかし、「生理後にもにおう場合は…」の項目でもご紹介した通り、疲労がたまって抵抗力が落ちている時、女性ホルモンの分泌が少ない初潮を迎えてから間もない中学生くらいの頃(初経を迎えるのは8~15歳が一般的で、平均約12歳)や更年期の女性は、腟内の自浄作用がうまく機能しないことがあります。そのため、腟炎や外陰炎などを発症することもあり、おりもののニオイで気づく場合が多いようです。▼こんなニオイがしたら要注意!魚が腐ったようなニオイを「アミン臭」と呼び、そういったニオイがするおりものを「魚臭帯下」といいます。このような悪臭がある場合は要注意です。このニオイに加え、おりものの色、分泌物に変化があったら、以下の病気の可能性が疑われます。・カンジダ腟炎:ヨーグルトや豆腐のカスのようにポロポロしたおりものがあり、腟内部や外陰部にかゆみがある。・クラミジア:緑がかったおりものや、下腹部の痛みがある。・トリコモナス腟炎:泡状の黄色のおりものがある。・子宮頸(けい)がん、子宮体がん:血がまじり、茶褐色もしくは赤色のおりものが増える。上記のような症状がある場合、婦人科への受診をおすすめします。▼おりものがにおって気になる時の対処法特に病気ではないけれど、おりもののニオイが気になる場合は、どうしたらいいのでしょうか?デリケートゾーンを清潔に保つのが一番ですが、腟内の洗浄をしてはいけません。必要以上に洗ってしまうと、腟内を自浄する乳酸菌・デーデルライン桿菌まで洗い流してしまうからです。腟の外側となる外陰部などをきれいにし、通気性の良い下着を身につけましょう。また、おりものシートを使っている場合、同じものをつけたままでは雑菌の温床となってしまいます。こまめに取り換えましょう。また、デリケートゾーンのニオイの原因は、おりものだけとは限りません。陰部のアポクリン腺から出る汗が常在菌と混ざり合い、独特なニオイを発することがあります。これは「わきが」と同じメカニズムで「すそわきが」と呼ばれており、汗をかいた時やホルモンバランスの崩れ、体調の乱れなどからニオイが強くなるといわれています。すそわきがの場合、汗腺を切除する外科手術や、ボトックス注射による治療などを取り入れている病院もあるので、医師に相談してみましょう。参考サイト:ヘルスケアラボ 「おりもの・かゆみ」 MSDマニュアル家庭版 「細菌性腟症」 ■まとめ女性なら誰もが気になる生理中のニオイ。どうして、生理中は臭いと感じるのか、その原因、ニオイを消す方法、可能性のある病気についてご紹介しました。そのほか、生理中の経血のニオイやおりもののニオイ、体臭が必要以上に気になる場合は、「自臭症」の可能性もあります。これは、自身のニオイが気になりすぎて周りに迷惑をかけていると思い込んでしまう症状です。ニオイへの感覚は人それぞれで、同じニオイをかいでも何も感じない人もいれば、臭いと感じる人もいて、かなり主観が反映されます。病院によっては、ニオイを測定する機器があるところもあるので、どうしても自分のニオイが気になる場合は、一度受診してみてはいかがでしょうか。参考書籍:メディカル・ライフ教育出版「-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2011年9月号」
2020年01月30日「出産のことについて、たくさん学んできたからいつでも大丈夫!」と準備万端で迎えた出産予定日の朝、ピンクのおりものが。「やっと会える!」とわくわくしながらのんびり過ごしていました。初産婦だった私の、おしるしと破水の体験談です。 予定日の朝、ピンクのおりものを確認出産予定日間近の健診で、「あとは赤ちゃんのタイミングを待つのみ」と先生に伝えられました。いざというときに焦らないためにも、おりものや破水、陣痛について、毎日インターネットで調べながら予定日まで過ごしていました。 そして予定日当日、ついにピンクのおりものが! これは、おしるし?!「おしるしが来てから出産までの時間は個人差がある」とインターネットで見ていたので、ひとまず両親には連絡し、自宅で過ごしていました。しかしその日は軽い腹痛と、お手洗いのたびにピンクのおりものが確認できるだけでした。 出続けるおりもの、本当におしるし?出産予定日翌日も軽い腹痛とおりものが。インターネットで見た「お風呂に入ると陣痛促進につながる」という情報を信じ、お風呂に入って家で安静に過ごしていました。 「おしるしが長く続いた」という声も見たことがあったので心配はしていませんでしたが、あまりにもおしるしが長く続くので義母に相談すると、「すぐに病院に確認しなさい!」と言われました。腹痛はあるものの何てことないだろうと思っていた私は、産婦人科に渋々電話をしました。 実は少量の破水だった!病院に連絡してみると「今すぐ来てください!」と電話越しに焦る先生の声。急いで病院に行き、すぐに内診を受けることに。 検査の結果、なんとピンクのおりものは少量の破水であることが判明し、腹痛は微弱陣痛であると伝えられました。2日前に破水し、お風呂も入ってしまっていたため、赤ちゃんに何らかの影響があるかもしれない……ということで、その場で入院することになってしまいました。 バルーンや陣痛促進剤で無事出産!入院時は子宮口がまだ開いていない状態でしたが、破水してからかなりの時間が経ってしまっていたため、これ以上赤ちゃんがおなかの中にいると危険な状態になるということで、バルーンや陣痛促進剤を使って出産しました。 出産までの過程でかなりの痛みを伴いましたが、それ以上におなかの赤ちゃんの命を預かっているということへの自覚の低さを痛感し、赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 結果的には、元気な赤ちゃんを出産することができました! ですが、今後何か起きたときには自分の思い込みやインターネットなどで得た情報を過信せずに、落ち着いて一度病院に確認しようと心に決めました。著者:星野みなと一児の母。小売業から転職し、現在広告代理店に勤務。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はカメラ撮影。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月11日あなたにとって、おりものはどんなものですか? 下着をぬらす不快な存在? それとも、においや色が気になる心配の種?いずれにしても、おりものは女性にとってデリケートな問題です。体のためには必要で、つきあいの長いおりもの。快適に過ごせるよう、おりものの働きやもたらす影響について知りましょう。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■そもそもおりものとはおりものの役割おりものには腟(ちつ)をうるおして乾燥や汚れから守るという大切な働きがあります。おりものを漢字で書き表すと「下り物」。子宮や腟の雑菌や老廃物を排出するという働きを知ると、「下り物」という表記には大きくうなずけます。おりものの役割は腟の自浄作用だけではありません。セックスの際に分泌されるおりものは通常時よりも量が多くなります。これは、腟をうるおわせて摩擦から守るため。さらに、このときのおりものは粘度が低く、精子が子宮内に侵入するのを手助けする働きをするそう。排出させたり、守ったり、手助けしたりと、おりものにはさまざまな働きがあるのですね。月経周期や年齢によっても変わるおりもの普通に生活していても、女性の体はめまぐるしく変化します。そんな変化がおりものにも影響を与えているのです。ひとつめは、生理。月経の周期によっておりものは変わります。月経後2、3日の間はおりものの量が少なく、排卵期が近づくにつれておりものの量が増加。そして排卵後、またおりものの量が減り、月経直前にはふたたび量が増える…といった繰り返しをしています。このように、月経周期によっておりものの量が変化するのです。量だけでなく、形状やにおいにも変化があり、排卵日直前には生卵の白身のようなおりものになり、月経前には少しにおいがきつくなることがあります。こうしたおりものの変化から、自分の体のサイクルを知ることができそうです。妊娠すると、また違ったおりものの変化がみられます。妊娠中はホルモン環境が大きく変わるため、腟からの分泌物が増えておりものの量が増えます。こういった変化を迎えるのは、妊娠2カ月ごろと妊娠後期の妊婦さんに多いようです。月経の周期がおりものの量に影響するのは、おりものとエストロゲンという女性ホルモンと密接な関わりがあるから。女性ホルモンの量は年齢によって変化することから、おりものの量も年を重ねるごとに変化します。健康な腟にはうるおいがありますが、年齢を重ねるごとに女性ホルモンが減り、うるおいが減少していくのです。最初、初潮を迎えるころからおりものが分泌されるようになり、20、30代にピークを迎えたあとは女性ホルモンの減少とともにおりものの量も減り、閉経後はさらに少なくなります。おりものの正常な量とはおりものの量は人それぞれなので、量について正常か異常かを判断するのはむずかしいもの。人と比べて量が多い、少ないというよりも、自分の通常の状態を知っておくことが大切です。先にご紹介したように、おりものの量が増えるのは、排卵期や生理前、そして妊娠中です。このほかに気をつけておきたいのが、睡眠不足や疲れがたまっているときにはおりものが増えることがあるということ。また、毎日大量におりものが出る場合は、カンジダ腟炎やクラミジアなどの感染症にかかっている可能性もあります。おりものは体のコンディションがよくないときに増える傾向がありそう。せっかくわかりやすいサインを出してくれているのですから、普段から自分のおりものについて少し気にかけておきたいところです。■おりものは色で状態を見極めよう白~透明のおりもの白やクリーム色、乳白色、水っぽい、透明といった色をした、すっぱいにおいのおりものは問題ありません。妊娠後期の妊婦さんなら、白くて水っぽいおりものはお産が近づいたしるし。赤ちゃんが産道を通りやすくするための準備です。黄や緑のおりもの黄色や黄緑色、緑色のおりものは、細菌などが繁殖している可能性があります。トリコモナス腟炎をはじめ、不妊症の原因になることがあるクラミジア感染症、淋菌感染症などの疑いがあります。おりものの量が増えたり、性器のかゆみや排尿時の痛み、下腹部痛といっしょにあらわれることも。灰白色のおりものが出ているときも同様に注意が必要です。すぐに医師に相談しましょう。茶色のおりもの妊娠中によく見られる茶色のおりものは、着床出血をはじめとした血が混ざってできたものです。妊娠中の子宮は血液量が多いため、少しの刺激でも出血することが。茶色のおりものが続くようであれば病院を受診しましょう。茶色のおりものはいつもよりにおいが強いことが多いです。ピンクのおりものピンクや赤色のおりものが出るときは、子宮から出血しているため、病気のおそれがあります。子宮頸管ポリープや子宮腟部びらん、子宮がんなどのように治療が必要なものも。早めに婦人科を受診しましょう。色がいつもより濃い白っぽいおりものでも、いつもより色が濃いものや濁っているのは要注意。同じ白でも、ポロポロとした状態だと、カンジダ腟炎の疑いがあります。この場合、強いかゆみも出るので判断しやすいでしょう。■おりものはにおいも要注意正常な時すっぱいにおいといえば何か問題でもありそうに感じますが、おりものにおいては正常である証。腟のなかに常在して乳酸を作り出している「デーテルライン桿菌(かんきん)」の働きによるものです。外からの細菌感染を防ぐために、腟内を酸性に保っています。異常がある時体の免疫が低下していると、デーデルライン桿菌(かんきん)の働きが弱くなり、腟内に細菌が繁殖してしまいます。そうすると、おりもののにおいにも変化が。魚が腐ったような生臭いものへと変わります。■おりものは健康のバロメーター日常的にできるケアムレを防ぐためにも通気性のいい下着を身に着けましょう。薄い色の下着なら、おりものの色や量がよくわかり、自分の体の変化に気がつきやすくなるのでおすすめです。しかし、おりものが多いときは下着を汚すだけでなく、ベタベタ…こういった不快な状態を避けるためには、手軽なおりものシートを使いましょう。ただし、決してつけっぱなしにはせず、こまめな交換が必要です。生活の中で気をつけたいポイント何かと不快なおりものですが、おりものが不足して腟が乾燥すると、細菌を排除する力が失われて炎症を起こしやすくなってしまいます。まずは、腟まわりを清潔に保つことが大切です。排せつ物で汚れやすい部分なので、普通に洗っているだけではきれいにはなりません。刺激の少ない石けんでひだの間まで洗うのがポイントです。しかし、強くこすったり腟の中まで洗うのは厳禁! 必要な常在菌まで流してしまい、炎症を引き起こすことも。洗うときは、前から後ろに向けて、手でやさしくていねいに洗いましょう。■まとめおりものは体の健康のバロメーターといっても過言ではありません。おりものの働きや正常な状態を知ることは、自分の体の状態を知ることにつながります。個人差の大きいおりものですから、人と比べるよりもまずは自分の通常の状態を知ることが大切。上手につきあっていきたいものですね。参考資料:・ 日本産科婦人科学会 ・ 国立がん研究センター がん情報サービス ・ 日本産婦人科医会
2019年11月26日妊娠するためには、タイミングがあることをご存じですか? 妊娠の可能性が高まる時期に性交をして、受精する必要があります。では、その時期はいつなのでしょうか。自然な妊娠を望む人には、ぜひ知っておいていただきたい、妊娠の可能性が高まる時期、つまり、排卵日について説明をします。排卵日は生理から何日目にあたるのか? 排卵日を予測する方法は? などを紹介します。【監修】 イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■排卵日と生理の関係そもそも「排卵日」とは? 排卵日の計算方法は? 生理の周期が規則的な場合と不規則な場合、両方を解説していきます。▼排卵日とは排卵日とは、卵巣の中の卵胞から排卵がおこる日のことです。つまり、成熟した卵胞が卵巣の表面で破れて卵子が排出されることをいいます。排出された卵子と精子が出会って受精することで妊娠します。排卵日の目安は、前回の生理が終わってから約2週間後。この時期に受精し、妊娠しないと約2週間後に生理がきて、次の卵胞の成熟がはじまります。排卵時には生理時のような生理痛などの症状が出ないことが多いため、ほとんどの人は排卵日に気づくことがありません。しかし、中には下腹部痛を感じたり出血する人もいます。【生理から何日目? 排卵日の計算方法】生理周期が規則的な方排卵日は前回の生理後、何日目頃にあるのでしょうか? 人によって生理の周期が違うため、いちがいにはいえませんが、生理周期が比較的規則的な方で、約28日周期の場合、排卵日は前回の生理の14日後が目安となります。毎月の生理と生理の中間の時期にあたります。【生理から何日目? 排卵日の計算方法】生理周期が不規則な方生理は体調の良し悪しや不規則な生活、ストレスの影響を受けやすいため、周期は変化しやすく、中には毎回不規則な方もいます。その場合は生理周期をどのように計算すればいいのでしょうか。まずは、生理の初日を1日目とし、次月の生理までの日数をカウントします。数カ月計測した平均値から、生理の周期を導き出し、生理と次月の生理の中間日を排卵日と予測します。しかし、生理周期が不規則な方は排卵日も一定ではないことが多く、予測が難しい傾向にあります。より正確に知るためには、生理周期の予測や管理ができるアプリを使用する方法も有効です。データを入力すると、自動的に生理周期や排卵日、次の生理予定日などを予測・表示してくれます。参考サイト:日本産婦人科医会 「排卵の予測」 ■排卵日の調べ方▼基礎体温をつける排卵日の調べ方として最もスタンダードなのが、基礎体温から導き出す方法です。基礎体温とは、人が生きるうえで必要最小限のエネルギーで発せられる体温のことをさします。つまり、寝ているときの体温のこと。しかし、就寝中に体温は測れないので、目覚めてすぐに基礎体温は測ります。使用する体温計は微妙な変化も読み取れる基礎体温測定専用のものがいいでしょう。毎朝計測した体温を表に書き込み、折れ線グラフにすると、おおまかな波形が見えてきます。女性の体は女性ホルモンの影響で、一定の周期で体温が変化しているため、約2週間の周期で体温が上下しているのがわかります。体温が低い低温期から体温が高い高温期に変化するタイミングが排卵日と考えられています。▼おりものをチェックおりものの形状で、排卵日を予測することもできます。おりものの量は女性ホルモンのひとつ卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量と比例し、卵胞ホルモンが活発になると量が増える傾向にあります。卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌のピークは排卵日前後となるため、この時期はおりものの量が増えます。おりものが透明で水のようにさらりとしていていたら、排卵日前後の可能性があります。おりものは排卵日が過ぎると分泌量は減り、べとべととねばり白濁した状態に変化します。▼排卵日検査薬で確認する排卵日を予測する方法のひとつとして検査薬を使用する方法もあります。排卵日を予測する排卵検査薬は病院で処方されるもののほかに、ドラッグストアや薬局で購入できるものもあります。使い方も簡単で市販の検査機器に、尿をかけて検査をします。これは尿の中に含まれるLH(Luteinizing Hormone)という排卵を誘発するホルモンを検出し、排卵日の前後を予測します。・排卵日検査薬排卵日検査薬は、正式には「尿中血中LH検査」といわれ、尿の中に含まれるLHというホルモンの成分の変化をから排卵日の1日前を予測するものです。使い方は簡単ですが、数日間同じ時間帯に1~2回検査する必要があるため、ほかの手段とくらべて手間とコストがかかります。・LHピークとはLHとは、黄体形成ホルモンのことで、大量のLHが分泌されている状態をLHピークといいます。濃度の上昇がおこってから約10~12時間で卵子は排出され、最大約24時間生きるといわれています。妊娠をするためにはこのタイミングで受精をする必要があります。参考サイト:日本産婦人科医会 「排卵の予測」 厚生労働省独立行政法人医薬品医療機器総合機構 「資料2 黄体形成ホルモンに係る一般用検査薬」 ■妊娠しやすいのは排卵日後? 前?▼妊娠をしやすいのは排卵日前日本産婦人科医会のレポートでは、妊娠しやすいタイミングは排卵日の4日前から排卵の前日という調査結果がでています。精子は性交後約180~240時間生きていますが、卵子は排卵後6~24時間が寿命であることを考えると、排卵日前の性交のほうが妊娠する確率が高いと考えてよいかもしれません。▼排卵日当日の性交では妊娠しない?排卵日当日の性交では妊娠しないということではありません。しかし、先にもお話したとおり、卵子の寿命が6時間から長くても24時間であることを考えると、排卵日前のほうが妊娠する確率は高くなるといえそうです。参考サイト:日本産婦人科医会 「タイミング療法」 ■排卵痛や出血は病気なの?排卵時は、生理中におきる生理痛と同じような症状が出るのでしょうか?▼排卵痛とは生理とは違い、排卵は体に症状が出ないことが多いのですが、中には排卵痛を感じる人もいます。排卵日や排卵日の前後に下腹部痛がおこります。左右どちらの卵巣で排卵がおこったかがわかるほど痛む人や、腰が重くだるく感じる症状がみられる人もいます。・排卵痛の特徴排卵時は、女性ホルモンの分泌が急激に変化をするため、体に負担がかかり体調不良となる人もいます。症状としては腹部が「チクチクと痛む」、腰が「重くるしい」、卵管が「ギュンと引っ張られる」、冷えやむくみといったと症状が特徴です。・排卵痛の原因排卵痛の原因は、排卵後におこる卵巣の腫れまたは傷です。これが痛みや出血の原因になります。▼排卵痛がひどい時は…排卵痛の痛みを和らげる方法は体を温めることです。ゆっくりとぬるめのお風呂に入り、全身を温めましょう。また、腹部や腰の露出は避け、体を冷やさないようにします。▼排卵日の出血排卵日の前後2~3日にわたり少量の出血がおこる場合があります。・排卵日に出血する原因排卵日におこる出血を「排卵出血」といいます。出血の多くは生理的なことなので問題のない出血がほとんどです。・こんな時は病院へ排卵痛は人によって違いがあります。ひどい下腹部痛や腰痛があり、多量の出血がおきた時、だらだらと出血が続く時はすぐに病院へ行きましょう。症状次第では、手術が必要になる場合もあります。▼排卵後の出血排卵日が過ぎ、次の生理予定日から約1週間前あたりに出血することがあります。この時期の出血は妊娠の可能性があります。・着床出血かも妊娠したことで出血する場合があります。「着床出血」は絨毛(じゅうもう)が子宮内膜に深く入り込む際に傷ができ、出血を起こします。また「絨毛膜下出血」と呼ばれる出血もあります。胎盤が安定するまでの間に絨毛膜の外側に血の塊ができ、それが出血することがあります。出血が多い場合は治療が必要になります。・排卵出血と着床出血の見分け方排卵出血と着床出血を見分けるためにはどうしたらよいのでしょうか? それは、時期の違いで見極めます。排卵出血は前回の生理から約2週間後の排卵時におきますが、着床出血は排卵から約1週間後、前回の生理から約3週間後に出血がおこります。日本女性心身医学会 「排卵時期の腰痛・性器出血」 ■まとめ妊娠をするためにはタイミングがあることをお話してきました。自分の生理周期を知り、排卵日がいつなのかを正しく理解することが、自然妊娠への道につながります。新しい命をはぐくむためには、心と体の準備も必要です。摂取する栄養のバランスに気をつけ、体調を整え、ストレスを抱えない生活を心がけましょう。参考資料:・ 日本産婦人科医会 ・ 厚生労働省独立行政法人医薬品医療機器総合機構 ・ 日本女性心身医学会
2019年10月25日私は、生理予定日前に妊娠を自覚しました。なぜなら、いつもの生理前とは違う体調の変化が起きたからです。その後、妊娠検査薬の陽性反応を見て、それがつわりだと実感しました。私が経験した体調の変化やつわりの症状を紹介します。 生理予定日前に起きた体調の変化妊娠前の私は、生理不順とは無縁の生活を送っていました。そのため、自分の生理周期はきちんと把握していましたが、そのときの体調の変化は生理前とは違っていました。 具体的には、おりものシートなしでは過ごせないほど、おりものの量が増えたこと。また、食べ物の好き嫌いが増えたことです。もともと食べ物の好き嫌いはあまりありませんでしたが、たまねぎやにんにくなど、クセのあるものが食べられなくなったのです。ただ、このときはあまり深く考えませんでした。 それがつわりだと気付いたとき私は体の変化には気付いたものの、それが何かわからずにいました。「年齢とともに体が変化しているのかな……」と考える程度。そんなある日、下着に違和感を覚えてトイレに行くと、おりものシートではおりものをカバーできないほどの水っぽいおりものが大量に出ていたことがありました。そのとき、なぜか「妊娠」の言葉が頭に浮かんだのです。 妊娠検査薬を使って調べると、くっきりと陽性反応が出ました。すぐに産婦人科で、きちんと検査し、妊娠の診断を受けました。 つらいつわりを改善するために妊娠を自覚してからの生活は、つわりに耐えることに必死でした。妊娠初期は、上記の体の変化に加え、吐き気、気持ち悪さがメインでした。水分補給だけを忘れず、自分のペースでのんびり過ごしました。 妊娠後期のつわりは、げっぷでした。とにかく体を冷やさないように温かいたんぽぽ茶を飲み、腹巻きと靴下は必需品です。げっぷは、刺激物や炭酸など胃に刺激を与えるものを避けることで改善しました。 妊娠時の体調の変化やつわりの症状は人それぞれですが、どれも赤ちゃんがおなかにいる証です。快適なマタニティライフになるように、じょうずにつわりと付き合うためにも自分らしい改善策を探したいですね。著者:手塚みく三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月03日