■他人を羨んでしまう気持ちには、「褒め」もセットで!
<犬山さんの声を流しながら読む>
このラジオも3週目で、リスナーのみなさんからたくさんのメールをいただきました!ありがとうございます。早速、紹介していきますね。
神奈川県、ラジオネーム「うみのママ」さん。
私も3歳の娘を持つ母です。わが家は夫が海外へ単身赴任をしていて帰国できず、私が子どもを見ながらテレワークしています。正直、仕事になりません。膝によじ登ったり、「ママー!」と呼ばれ続けています……。外に出れば、自宅勤務のパパたちと子どもが一緒に歩いていて、惨めな気持ちになったり。
他人を羨まず、うまく子どもと付き合っていく方法を教えていただきたいです。
子どもがいたら仕事できないですよね、わかります!私も夫が子どもを見ていないと、自分の仕事なんて成り立たないです。
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この話って、まずは
「子どもが一緒にいたら仕事はできない」と世間の知るところになってほしいですよね。小学生の中学年くらいで、ある程度ひとりで遊んでくれる年齢ならまだしも、3歳くらいは本当に難しい。しかも、集中力を要する仕事もあるじゃないですか。「ママ!」って呼ばれた瞬間に集中力も途切れるし……大変ですよね。本当にお疲れ様です。
うみのママさんも頑張っていて、勇者だと思うんです。
「他人を羨まず」と言うけれど、いや、もう全然、羨んでいいんじゃないですか?
よく「人と比べるな」とか言われるじゃないですか。私、それって無理だと思うんですよ。私もありますよ、比べること!「あの人、著書の増刷かかっていいなー」とか、毎日のように思ってますよ!(笑)
そこで、
人間だから比べるのはしょうがないと、受け入れてみるのはどうでしょう。その時に
「でも、自分はこれだけ頑張っていてエライ」と褒めることもセットにしてあげてください。羨んだ瞬間に、自分も褒める。
自分で自分のことを責めてしまうところが、このメッセージのキモだと思うんです。人のことを羨ましがってる「私がダメだ」、子どもに対して上手く付き合えてない「私がダメだ」っていう自責感。それをまず辞めて、「それでも私じゃなければ、こんな状況、とっくにさじを投げてるよ!」って、開き直っていきましょう。
その上で、
友人や夫にも愚痴を言っていいんです。こうやってラジオに投稿してくれただけでもありがたいのですが、言葉にすると気持ちがちょっと楽になれたり、余裕が生まれたりするものなので。ぜひ、やってみてくださいね!
■友達がいないことは異常ではなく、そもそも友達づくりは難しい
<犬山さんの声を流しながら読む>
続きまして、神奈川県のラジオネーム「つばさ」さんから。
第1回の放送で紙子さんが「ひとり時間の過ごし方」を話されていました。49歳で独身の私は、24時間365日が「ひとり時間」で、この状況下ではなおさらです。これといって友達がいるわけでもないですが、時には誰かとご飯でも食べたいなとは思います。出会いのない人生を進んでしまっていて、どうすればそのきっかけを作れるでしょうか?
私は出会いのきっかけって、
ネットが結構多いんですよ。「気が合う」という前提があるのも安心ですし。
宮城から姉しか知り合いのいない東京へ出てきたのも大きいですけど、私は会社勤めでもないので、強制的に他人と出会える場がないわけですよ。
たとえば、Twitterの発言がずっとツボに入る女の子がいて、その子といつの間にかフォロー/フォロワーの関係になってたんです。憧れもありつつ、連絡を取ってみたら住んでいたところも近くて。実際に会ってみてから、彼女とはもう長いこと友達です。それで、その子の友達と仲良くなったり、どんどん派生していっています。
もう10年くらい前ですけど、「発言小町」という掲示板サイトをよく見てたんです。悩みが多種多様で面白くて、えげつない告白からほっこりするものまであるし、「これって悩み相談のをフリをしてマウント取りたいだけじゃない!?」なんて、その子と語ったり……今思うと、ずいぶんと暗い趣味の相方ですね(笑)。
最近だと、オタクの友達を検索できるマッチングアプリも出てきました。
自分がハマってるジャンルや、推しているキャラクターなどを入力していくと、マッチングしてくれるんです。私が若い頃にコレがあったら絶対に使っていたと思う。それで知り合って「推しがいかに尊いか」を語りながら深堀っていきたいなって。
やっぱり「同じ温度」でハマっていないと、相手に「聞いてもらう」状態になるわけですよ。だから、
お互いに話したくてしょうがないテンションの人と会いやすいのは、すごく便利だと思います。
マンガの話でいうと、ちょうどこの収録の打ち合わせで、構成作家の松本真一さんと最終話を迎えた『鬼滅の刃』の話をしたんです。5分ぐらいお互いの解釈を話し合ってみると、違う捉え方をしていました。この「解釈が違ったとき」に、自分の枠が広がる感じがあって、めちゃくちゃ気持ちいいんですよね。
「その解釈、私になかった!」って。
でも、実は「気が合う人」や「仲良くいられる親友」を見つけるのは、恋人や結婚相手を見つけるのと同じくらいに難しいと思ってるんです。友達がいないことが異常というよりは、そもそも
信用できる友達を作るのは難しいし、コストだってかかってしまうもの。
友達といっても、ライトな友達からディープな親友まで、グラデーションもありますから。そう思ってみるのも、いいんじゃないでしょうか。
ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。
犬山の遠吠え!やってまーす
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