小学校の時差登校が続くなかで、思うように自宅学習が進まないというお子さんも多いかもしれませんね。
しかし子どもだけで自宅学習を進めるのは難しい面もあるため、具体的な手順や内容を親子で共有していくことで、お子さんを良い方向に後押しすることにもつながります。
そこで今回は、小学生の自宅学習の効率的な進め方を解説しながら、行政や都道府県、教育機関が提供する学習サイトをご紹介します。
■小学生の自宅学習を始める時にやること
何事にも事前準備が重要なように、自宅学習においても実際に取り組む前に「何をするのか」「どのようにやるのか」を事前に計画しておくことがポイントとなります。
お子さんが自宅学習を始める前に、あらかじめ確認しておきたいことや準備しておきたいことをまとめました。
▼学校からのお知らせや手紙を確認
通っている小学校から休校期間中にやる宿題や課題が出ているケースもあるため、まずは学校からのお知らせを確認するようにしてください。
自宅学習を進めるにあたっても学校からの課題を優先して取り組み、抜けや漏れがないよう注意しましょう。
▼文部科学省や自治体教育委員会のサイトをチェック
自宅学習にあたっては、情報の取り方も重要です。まずは文部科学省や教育委員会などのサイトをチェックしてみましょう。
・文部科学省の「学び応援サイト」
文科省が臨時休校期間中の学習支援サイトとして開設したポータルサイトです。
教科ごとの“学べるサイト”が数多く紹介されており、動画授業やテジタル教科書で理解を深めたり、ワークシートで問題を解いたり、オンラインで充実の内容が学べます。
出版社や教育委員会などの質の高い学習コンテンツが紹介されているため、やりたいことを自分で選んで幅広く取り組めます。
・東京都教育員会「学びの支援サイト」
こちらも臨時休校期間中の子どもたちの学びを支援するサイトとして立ち上げられたものです。
子ども自身で自宅学習を進めるための「時間割の作り方」や自主学習としても活用できる「東京ベーシック・ドリル」などが紹介されています。
またサイト内にある「児童・生徒の学力向上を図るための調査」のリンク先には印刷して使える問題や解答などが学年ごとにあるため、自宅学習にも活用できるでしょう。
・経済産業省の「学びを止めない未来教室」
主に企業が休校期間中の子どもたちに向けて提供するテック系の学習サポートサービスを紹介しているサイトです。
すべて期間限定の無料サービスですが、例えばオンラインで参考書・ドリル・辞典などが閲覧できたり、プログラミングが学習できたり、子どもたちの好奇心を刺激するような充実した内容が揃います。
通常ではなかなか知ることができない貴重な情報が多数掲載されており、活用しないのはもったいないと思うほどサービスばかりです。
▼やることをまとめてスケジュールを作る
自宅学習を始める前にはスケジュール作りが重要です。「何を」「どのくらい」「いつ」やるのかをスケジューリングしましょう。
学校からの課題は必須の内容として毎日のスケジュールに組み込みながら、オンラインで無料公開されているドリルなどを活用すると内容も充実します。
ドリルは1日にやる量などあらかじめ決めて予定を組むと、子どもも迷わず取り組めますよ。
さらに「見える化」することで予定を理解しやすいため、簡単な「宿題計画表」を作成するのもおすすめです。
縦軸には「やること」、横軸には「日付」を記入し、何をどのくらいやるかを線でひっぱるなどわかりやすく明記しておくと「やるべきこと」が明確になりますよ。
▼時間割を作るとスムーズ
全体のスケジュールを組めたら、次は日ごとの時間割を作っておくと、子ども自身も自主的に動きやすくなります。
ネット上でも自宅学習向けの時間割テンプレートなども無料で提供されているため、ダウンロードして使ってみるのもよいでしょう。
さらに紙で貼り出す以外にも、磁石とホワイトボードを使って毎日の時間割を掲示するのもおすすめです。
教科名を磁石に貼り付けて使えば、書き直しや作り直しもなく使い勝手もよいでしょう。