連載記事:パパママの本音調査
子どもいじめしないで!高所得者の児童手当廃止で子育て家庭から「不公平」の声【パパママの本音調査】 Vol.377
反対派3、収入で差別しないで!
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さらに、高所得者の実情を訴える声や、高所得者を擁護する声も多く集まりました。
「税金を取られて減らされて、医療費も3割負担…。正直、『ずるい』と思ってしまいます。頑張っても頑張っても持っていかれ、よその子を育てるために使われる…。わが子にお金を使いたい…」(兵庫県 40代女性)
「収入で差別されたくない。『高収入だからなし』はあんまり。1人に5000円も少なすぎる。税金も多く払っているのに…」(福岡県 30代女性)
「年収1200万円以下で子ども1人の家庭と、年収1200万円以上で3人の家庭では、どちらの家計が大変でしょうか。
子育て中の家庭に線引きは不要に思います」(東京都 30代男性)
「高額所得も努力の結果。中には死にものぐるいで働いてる方もいると思う。高い税金ばかり納めさせられて、もらえるものは何もない。おかしいと思う。高い税金を納める国民に恩恵なしでは、頑張ろうって思わなくなる」(神奈川県 40代女性)
「所得の多い世帯は、累進課税で税金を多く払う負担をすでに負っているので、福祉を外すのは話が違うと思う。子育て世帯への援助は減らさない形で財源を確保してほしい。育児にお金がかかるのはみんな同じなのだから、親の経済状況で差を付けられるべきではないと思う」(愛知県 40代女性)
収入が多い世帯は、税金を多く納めていたり医療費の負担が大きかったりします。さらに年収をあげる努力をしてきた人も多いだろうことを考えると、何の恩恵も受けられなければ、それまでの頑張りを国に否定されていると捉える人もいるかもしれません。
さらに、年収が1200万円を超えている家庭が、一律にぜいたくな暮らしをできているわけではないでしょう。年収だけで線引きをしてしまう危険性にも目を向ける必要がありそうです。
■賛成派 余裕のある家庭の子どもの将来は余裕
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それに対して、高所得者の児童手当廃止に賛成する人からも、意見が寄せられていました。
「収入の多い方は、お金にはそんなに困っていないと思うので賛成です。その分、母子、父子家庭の人に回してもいいかなって思います」(静岡県 50代女性)
「積極的に賛成するわけではありませんが、致し方ない部分はあると思います。痛みをわかちあえる社会になればいいですよね」(北海道 50代男性)
「もらった児童手当を将来の子どものために貯蓄に回すことのできる家庭と、今の子どもの教育資金に回さないといけない家庭があるのは事実です。私は後者ですが、ひとり親で何の手当ももらえず、頑張って働いています。
余裕のある家庭は子どもの将来にも余裕が生まれるのでしょう。
それは、親が頑張っているからと言われればそうですが、金額の増減などあってもよいかと思います」(山口県 40代女性)
収入を増やしたくても、さまざまな事情で難しい家庭があるのも事実なので、不平等感をどのように無くしていけるかは、大きな課題かもしれません。