と原坂さんは言います。どんな違いがあるか伺ってみました。
■兄VS弟
先に手を出した方が悪いと決めつけない
同性同士のきょうだいは、趣味や好きなものが似ているだけにけんかが起こりやすいもの。特に男の子同士は暴力が伴いやすく、「たたいた」「たたかれた」が多くなりがちです。親は先に手を出した方を怒りがちですが、たたいた方の事情も十分聞いてから、「でもたたくのは良くない」と伝えましょう。頭ごなしに叱っていたときとは、ずいぶん違う反応が出てきますよ。
■男の子VS女の子
どちらかに肩入れせず意識的に公平に接する
異性同士のきょうだいげんかの場合、ママは無意識のうちに、どちらかに肩入れをしていることが多いもの。子どもは敏感なので、「ママはいつも相手の味方をする」と思っています。同じことをしてもつい叱ってしまうのはどちらか、を意識してみてください。それが分かったなら、逆の子の味方をするくらいの気持ちで接しましょう。それでやっと公平になります。
■姉VS妹
裁判をせずにまずは共感を! 言いたいことはその後で
女の子がもっとも嫌がるのは、自分が悪いと決め付けられること、共感してくれないこと。「欲しかったんだね」と、子どもの発した言葉をオウム返しで言ったり、「それは困ったね」と、共感したりするだけで、「自分は理解された」と思い、それでけんかが収まってしまう場合もあります。その後、「だけどね」と言いたいことを言うようにしましょう。
■3人以上
“どの組み合わせがヤバイか”をチェックしておく
きょうだいの数が増えればけんかも増えます。そのすべてに対応していたら、ママが疲れてしまうはず。例えばA・B・Cの3人きょうだいなら、「A-B」「B-C」「A-C」のうち、どの組み合わせが一番こじれるのかをチェックしておきましょう。その2人が一緒にいるときだけ目を光らせるようにすれば、ママの負担も減っていきます。
【言ってはいけない! 禁句例】
「けんかするなら、あっちでしなさい!」
親は自分が見たくないだけで、何の解決にもなりません。子どもは放り出されただけだと思ってしまいます。
「あなたたち、いい加減にしなさい」
これではただの文句。けんかが終わったりはしません。
本当に言いたいのは「けんかはやめましょう」のはず。ならばそれをそのまま言えばいいのです。
監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
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