子育て情報『もし自分が死んだら…?わが子に「想い」を残すラストメッセージのすすめ』

2018年10月5日 11:50

もし自分が死んだら…?わが子に「想い」を残すラストメッセージのすすめ

それから、母子手帳や育児記録を引っ張り出して読み返し、赤ちゃんの頃の写真を見ているうちに「あの頃の愛情ってもっとシンプルだったよね」と思うようになりました。新生児の頃は存在するだけで愛おしかったのに、大きくなるにつれさまざまな感情が積み重なって、純粋な気持ちが埋もれてしまっているのかも。

想いの根っこにあることは“あなたは私にとって大切な存在”ということ。ラストメッセージは、育児の反省文ではなく「ありのままのあなたが大好き」ということを伝えればいいんだ! と気づきました。

愛情を思い出すのに大切な育児記録

ラストメッセージを書く上で大切なのは、ピュアな愛情を思い出すこと。それは、子どもが生まれたばかりの頃に抱いた感情が近いはずです。ですが悲しいことに、記憶というのは薄れていってしまうもの。だから育児記録やそのとき感じた感情をありのまま記録しておくことが大事になってくるのですね。


大学ノートに育児記録を書き留めていた伊藤さん。「新鮮な気持ちを文字に記録しておくことでかけがえのない宝物になる。書くことが目的ではなく、自分の気持ちを大事にする時間を作ってほしい」と、自身の経験を交えながら育児記録を残す大切さを語ってくれました。

子どもが親になった時に、親が抱いた感情を知ることができるので、良いことばかりではなく負の感情もそのまま書き残してほしいと言います。書くことでストレス発散にもなり、書き終わったらスッキリしていることも多いそう。

ここで問題がひとつ。記録を取り続けることは、3日坊主の筆者にとっては至難の技です。
でもよく考えてみれば私たちは、母子手帳やSNS、園・学校の連絡帳などで、知らず知らず育児の記録を取っています。
バラバラになった記録をひとつにまとめるだけでも十分。どんなふうに記録をまとめればいいか分からない人は「たすき帖」のような市販のツールを使うのもいいかもしれませんね。

子ども以外の家族にも残したいラストメッセージ

ラストメッセージを実際に書いて思ったことは、子ども以外の家族にもメッセージが必要ということ。
筆者はこの記事を書いている最中に祖父が他界しました。葬儀に参加していろいろと思うことがあり、兄弟に手紙を書くことにしました。きっと生きている間は伝えられないけど、もし私が死んだら伝えたいことを書き留めました。夫や親兄弟に伝えたい想い、自分がいなくなってからの育児と家事のこと。

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