子どもの工作、捨てるなんてもったいない!二次活用でさらに成長できた!?
とてもお天気のいい日で、気持ちがいいなぁと思いながらお散歩をしています。川の近くに行くとお魚さんに会いました。お魚さんと"いいお天気ですね"と話しながら、さよならをしてお散歩を続けます。
すると前からトンボがすいすーい、ひらひらーと飛んできて、クマさんのお耳にとまりました。なんと、それがリボンのように見えたのです。トンボさんのおかげでとってもかわいくなって、クマさんはニッコリしました。おーしーまい!」
親バカ目線が入っているのは承知の上で、半年前に初めて話した物語よりも格段に話し方や表現の仕方が上達していて驚きました。
実際にはそこにない天気、クマの心情、トンボがリボンのように見えたという比喩、「すいすーい、ひらひらー」などのオノマトペを自然に取り入れていたのです。
これは初めての上演からの日常の中で、いろいろ吸収していたことはもちろんですが、聞く相手に、より分かりやすく伝えようとする思いからの言葉なのではないかと思います。
また、明らかに最初との違いを感じたのは、話し始める前にストーリーを組み立ててからスタートしたこと。思いつきで話すのではなく、先に筋書きを決めてから話すことを自然に実践していたのです。
自分の作品だから自らすすんで取り組んでくれる
こういう遊びを親が主導で、無理にやらせようとすると、難しさや、恥ずかしさが勝ってしまい、やりたがらない可能性が大きいのが子ども心。ですが、自分が作った作品であれば愛着もひとしお! 心をこめて表現してくれます。
話し方には人それぞれ成長スピードがあります。たどたどしい言葉で一生懸命話してくれて、こちらは精一杯言葉のヒントから解読につとめるという時間も愛おしい時間です。しかし、年齢が上がるにつれて、考えや思いを丁寧に分かりやすく相手に伝えられた方がよい場面が増えてくるのもまた事実。
わが家ではアクアビーズが活躍しましたが、折り紙や、工作の作品、描いた絵を切って使うのもいいですね。簡単に楽しく取り入れられる話し方のトレーニング。かつて一生懸命作った作品たちもよみがえるので、ぜひトライしてみてください。
<文・写真:ライターちゃおこ>