「やり返してもいい」泣く息子にそう伝えたけれど…園の先生の答えは?
「だって言ってもやめてくれないかもしれない、先生も忙しいかもしれない」と年中さんなりに頭を使って反論してきます。
あまりにも埒があかないので、私は息子に「全部やってみてもダメで、それでも痛いことをされてイヤだったら、1回だけやり返していいよ」と言いました。
息子に伝えた「1回だけやり返してもいい」は正解?
今まで、息子には「どんな理由があっても、手を出してはいけない」と教えてきました。「その時点であなたも同じように悪いということになるよ」と。
ただ、この時頭をよぎったのは、抵抗しないからやられてしまうという可能性です。この先、小学校中学校と進む中で、同じようなことがあるかもしれない、その時にずっとガマンして耐えるだけが正解なのかなとふと疑問がわいたのです。
しかし「1回だけやり返してもいい」と伝えたものの、私自身この言葉が正解だったのかはわからずモヤモヤとしていました。
やられたらやり返すはアリ?先生に聞いてみました
それからしばらく経ちましたが、結局息子がやり返すことはありませんでした。
幸いなことに手を出してきていたお友達が、その後は手を出してくることはなかったようです。
ただ、最終手段でやり返すことを選択肢にもてたことは、息子の気持ちを少しラクにしてくれたように私は感じました。
しかし、親としてやり返すという選択肢を与えたことが正しかったのか、私の気持ちにはモヤモヤが残っています。
そこで担任の先生と話す機会に、この件について聞いてみました。
先生からのお話を要約すると、
・今回のようなときに「やり返してもいいという選択肢を与えることがよい」とは園側からは言えない。しかし、ガマンするだけが解決方法ではないので、自分を守る意味でもやり返すという手段を教えることが必ずしも悪いことではない
・しかし、例えば幼稚園内でお友達に何かをされたときにやり返したとして、『よくやり返したね』と話すことはない
・そもそもそのガマンをため込んだ原因に「先生にやられていることを言えない」ということがあるので、そこを解決していきたい
・「先生に言うとお友達が怒られてしまう、悪者にされてしまうから言いづらい」という子は一定数いる
・そこで、「お友達も大切だけれど、それと同じようにあなた(息子)のこともとても大切に思う人がたくさんいて、先生に話すことは、お友達を悪者にすることではなく、あなたが自分を大切にするという意味でも大事なことなんだよ」