すくすく伸びる子どもたちに、本当に大切なこと 自分ががんばらなきゃと思わなくていいんです。子どもにも親にも必要な「ナナメの関係」
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3.「第3の場所」は保護者が楽しめる場所でもある
子どもたちに多くの出会いを経験してほしい、本も読んでほしい。そのために、わたしたち親はどうしたら良いのでしょうか。保護者だって人間です。外の世界に出て行くのが苦手なタイプ、読書が苦手なタイプ、読み聞かせがどうしても苦手で……という人もいると思います。
まずは「てらこやネットワークの大西さん」の言葉から。
「てらこや食堂というのは…、実は親の解放の場にもなっているんです。子育ての痛みなりつらさなりをぽろっと言える場。『そうそう、うちも』と言える場として非常に大事だなと思っています。環境が人を育てていくんです。子どもたちの一番の環境は家庭、とくに母親。その母親の健全なメンタルを維持安定させていくには、相談できる仲間だったり、ガス抜きができる居場所だったりが必要なんです」
■現代版 “てらこや”で地域ぐるみの教育を NPO法人全国てらこやネットワークインタビュー第4回
「ノヴィーニェこども食堂」を営むトニー・ジャスティスさんも、こう言っています。
「(こども食堂について)さまざまな境遇の子どもの居場所、がんばっているお母さんのストレスを解消して、楽しく過ごせる場所になれば良いなと、みんなでがんばっています。」
■アフリカ出身トニーさんが主催する国際色豊かな子ども食堂&寺子屋を体験してきた
NPO法人アフリカヘリテイジコミティ理事・トニー・ジャスティスさんインタビューより
子どもたちが地域の活動に参加するには、まず保護者が情報を集め、申し込むという作業が必要です。奥手な保護者だと、知らないコミュニティに参加するという時点でついつい臆してしまうと思うのですが、主催者のこのような意図を知ると、「ちょっと行ってみようかな。申し込んでみようかな」という気持ちになりますね。
前出の読書についても、家に本がたくさんあり、親が四六時中、読書している姿を見せられれば良いのですが、そこまではなかなかできません。では、「国語辞典をケースから出してリビングに置いておく」という簡単な方法はどうでしょう。
「国語辞典は身近に置いておくといいんです。ケースに入れて子ども部屋の本棚に入れるのではなく、ケースから出してリビングに置いておき、なにかあったらすぐ調べられるようにしておく。テレビで聞いてわからない言葉をその場で調べる。