「文字が書けない」ことは、息子の人生にとって何の障害になるのだろうか
不自然なまでに文字を間違える息子…病院の診察で判明したのは?
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発達障害のある小学生の息子は、ディスグラフィアの診断を受けています。ディスグラフィアとは、知的な発達は遅れておらず、文字を読むこともできるのに、文字を「書く」ことに大きな困難がある障害を言います。
小学校1年生のときの息子の字は、枠からはみ出たりして乱雑だったのですが、学校の先生も私も「丁寧さに欠けているだけ」だと思っていました。ただ、100点ばかりのテストでも、名前だけ赤ペンで「ていねいにかきましょう」と直されていたことがありました。
しかし1年生の終わりごろになって、文字の汚さ以上に間違い方に特徴があることに気が付きました。
例えば「お」の点が無かったり、1つの単語の中にひらがなとカタカナが混ざったり、漢字の「へん」と「つくり」が逆だったり、鏡文字になっていたり…
ちょうど発達障害について専門機関にかかり始めた頃だったので、合わせて相談すると、「書く」ということが特に難しいディスグラフィア(書字障害)があるとわかったのです。
とにかく「書けるように」訓練する日々…息子と私の葛藤
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その後、字が書けるようになるための訓練が始まりました。
息子はなぜ字を書けないのか、そしてどうすれば書けるようになるのか。通級の時間も漢字を覚える練習をたくさんして、言語聴覚士さんによる訓練も受けました。
このとき特に役立ったのは「ハイブリッド・キッズ・アカデミー」の遠隔評価キットです。子どもの読み書きの遅れがどの程度であるのか?の評価を、在宅で受けることができ、どういった対処が望ましいか?までのアドバイスがもらえます。
http://www.eduas.co.jp/buriki/
ハイブリッド・キッズ・アカデミー
しかし、通級の時間全てを漢字を覚えることに費やして、その時間には覚えても、家に帰るともう書けない…
息子は決して怠けているわけではなく、何度も何度も練習しています。でも書けるようになったと思っても、それも束の間で、覚えた漢字がポロポロと頭の中から消えていく…
それがどれ程悔しく辛く、そして切なかったことでしょう?いつしか息子は「文字を書く」