2016年10月31日 16:00
無理に熱中しなくていい。 決断は先延ばし、世界を広げることから始めよう。
そうすれば自然と困難なことも超えていけますから。
編集部:なるほど。
遠藤:例えば、毎回為末(元陸上競技選手の為末大さん)を例に出しちゃうんですけど(笑)、
為末は「世界で勝つ」ということが一番の目的だったからこそ、種目を400メートルハードルに転身する決断が出来たんだと思います。
僕の場合は「義足をやりたい」ということなんです。それが、やりたい。
「足がないという人にテクノロジーで何かを生み出す」という基準で、義足以外に最適な方法があったら変えるかもしれないけれど、僕は義足が好きだから、今はやりたい。
為末も僕も、共通しているのは、自分の中での優先順位があって、それに沿ってやることをやっている、という事です。
結局、「自己満足できるか?」ということかもしれませんね、いくら人のためとはいっても。
編集部:すごくわかりやすい例えでした。「一番になりたい」という目的と「順位とかではなく、これそのものがやりたい」という目的のどっちが良いという事ではなく、その決断や選択に「自分が納得しているかどうか」という事なんですね。
遠藤:そうですね。それでも興味関心にひっかかるものを見つけられない、というのは触れている情報量がまだまだ少ないからだと思うんです。
編集部:情報量が少ない、ですか。
遠藤:はい、Googleで検索しても日本語の情報量では限りがあるとは思いますけど、それでも「情報を増やす」という事をしている子ども達や若い人は少ないのかな、と。
「得意なことを深めろ」とはよく言われるけど、フィールドを広げることも、大事だと思いますね。
それはGoogle検索でも充分ですし、学校以外で何か経験出来る機会をつくるのも良いと思います。
無理に夢中にならなくてもいいけれど、気になることは「ちょっと調べてみる」、そこまでやると興味関心は広がっていくのではないでしょうか。http://xiborg.jp/
株式会社Xiborg
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