子育て情報『札幌市が発行した『発達障がい「虎の巻」シリーズ』が分かりやすくて役に立つと話題』

2017年1月11日 11:30

札幌市が発行した『発達障がい「虎の巻」シリーズ』が分かりやすくて役に立つと話題

シリーズのようなイラスト冊子を発行することになったのでしょうか。

札幌市では平成17年度より「札幌市発達障がい者支援体制整備事業」を実施しており、教育、就労、親の会などが連携をとって活動を行っています。その部会のひとつとして地域生活就労部会があるのですが、働く能力はあるのになかなか就労が難しい、発達障害当事者の方々に対する事業者の理解と支援が必要だという議論が行われました。

そこから、今回の『職場で使える「虎の巻」発達障がいのある人たちへの八つの支援ポイント』に繋がる企画が動きだしたのが始まりです。。子供の発達障害を紹介した本は多くあるのですが、大人の発達障害に関する本が少なかったのでつくれないかという話になりました。

―「虎の巻」シリーズをマンガで制作したことにはどのような意図がありますか。

事業者への理解促進を一番の目的としていたため、文章がたくさん書かれていても見てもらえないと考えました。そのため読んで貰いやすさ重視でマンガ形式としました。


また特に考え方の違いの部分が理解されにくいと思っており、認識の違いを「ギャップ」として伝えるのには絵の方が分かりやすいと考えました。

―「虎の巻」シリーズに対し、実際どういった反応がありましたか。

当事者の方々から、「この冊子を見せることで、周りの人に自分のことを分かってもらいやすくなった」という声を頂いております。また就職活動に活用できたという声もいただいています。

―「虎の巻」シリーズをどういった人に見てほしいと考えていますか。

まず第一に雇用する事業者側の方々に見ていただき、発達障害のことを知ってもらえればと思います。特性によるむつかしいことばかりを強調すると悪印象を与えかねないため、特性を活かせば強みとなることにも焦点を当てています。

―札幌市として発達障害への対策を積極的に行っているのにはどういった背景がありますか。
札幌市では関係機関伝達会議において、課題ごと、ライフステージごとに対策を検討しています。そこで検討された施策のうち、取り組めるところから取り組んでおり、また関係機関同士でしっかり連携がとれるようにしています。こういったことの積み重ねで支援が広がっています。

―発達障害の早期発見・早期支援にはどういったメリットがあるとお考えでしょうか。

早い時期から保護者が支援機関とつながり、共に療育を行うと、子どもの成長への効果が大きいと言われています。

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