保健センターってどんな施設?保健所との違い、受けられる母子保健サービス、利用方法などまとめ
、「親子歯みがき教室」などの実施が挙げられます。
乳幼児だけでなく、子育てに忙しい保護者に対しても歯周病予防などの大人向けパンフレットを配布するなどの活動も行っています。
・栄養保健事業
乳幼児から成人・高齢者に対して、健全な食生活への支援を行う事業です。生活習慣病の予防と改善を促すとともに、食事に関する知識をつけて健康な生活を送る「食育」を推進しています。栄養相談や栄養指導なども行っています。
・成人・老人保健事業
成人及び高齢者を対象に生活習慣病などの予防を推進し、健康な状態で日常生活を送れる期間である「健康寿命」を伸ばすために行う事業です。
具体的には、健康手帳の交付や健康相談、生活習慣病予防などに関する健康講座、保健師や栄養士、歯科衛生士、理学療法士による家庭訪問指導などを行っています。
地域によってサービス内容は少しずつ異なります。
市町村によっては保健センターのサービスの一部を、母子保健センターや健康増進センターなどで、受けられる地域もあります。利用を検討する際は、市町村のホームページや広報誌などで確認しておくとよいでしょう。
保健センターと保健所の違い
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112124
市町村保健センターが地域の健康づくりを中心とした施設であるのに対し、保健所は公衆衛生を中心とした施設です。どちらも地域保健法において定義されていますが、役割をはじめ、設置場所・運営、職員などに違いがあります。
<役割>
保健センターは、母子保健をはじめ、成人・老人保健や予防接種などのサービスを提供しており、対人サービスが多いのが特徴です。それに対して、保健所は保健センターよりも幅広い役割を担い、さらに専門性が高いです。
保健所の具体的な事業内容は、人口動態統計や地域保健に関わる統計の作成、栄養改善及び食品衛生、伝染病の予防、水質調査などの環境衛生、医事・薬事、精神保健などです。さらに児童福祉法においては、障害のある子どもの療育にかかわるとされています。
<設置場所>
保健センターは基本的に市町村ごと、保健所は都道府県、政令指定都市、中核市及び東京の特別区に設置されています。
<職員>
保健センターの場合、職員は保健師が多いです。さらに地域の健康ニーズに合わせて、専門知識を持つスタッフが配置されています。