子育て情報『板書ができず周囲をキョロキョロ見回す息子。視覚検査でわかった意外な理由とは』

2017年8月10日 16:30

板書ができず周囲をキョロキョロ見回す息子。視覚検査でわかった意外な理由とは

動く物を目で見て捉えることができていないことは、息子の運動への苦手意識全般に関わってきているような気がしたのです。

そこで、私は息子の視覚認知に問題があるのではないかということを、療育の先生に相談しました。そのときに、「千葉に視覚認知の発達検査をしてくれる眼科さんがあります。良かったら、検査に行かれてみてはどうでしょう。」と言われ、私は思い切って検査に行ってみることにしたのでした。


検査の結果分かった、目の特性とは

板書ができず周囲をキョロキョロ見回す息子。視覚検査でわかった意外な理由とはの画像

Upload By 林真紀

視覚認知発達検査は、千葉県の浦安市にある「かわばた眼科」さんで予約してやってもらいました。こちらの病院は子どもたちの視覚認知発達検査を行う「視覚発達支援センター」を併設しているのが特徴です。私と息子も一日仕事の覚悟で検査を受けにいきました。


その結果、息子は「追従性眼球運動」(見ているものの動きに合わせて眼球を動かす運動)や「跳躍性眼球運動」(すばやく一点から別の点へ眼球を動かす運動)の力がとても弱いことが判明したのです。

それが顕著に分かったのは、私が試しに棒を持って、「これを目で追ってごらん」と右左にゆっくり振ってみたところ、息子が目ではなく、顔や身体を動かしてその棒の動きを追っていたときでした。息子は、目だけを動かして動いている物を追うことができていなかったのです。これが追従性眼球運動の弱さの表れでした。転がってくるボールが怖くて受け止められないのは、この追従性眼球運動の力が弱かったためだったと思われます。

さらに、跳躍性眼球運動は、板書をノートに書き留めることにもにも大きく関わってくる目の動きです。黒板とノートを交互に見るということは、眼球をすばやく一点から別の点へ移動させる力が要求されます。けれども、眼球を素早く動かす力に欠いている息子は、黒板とノートの間を視線を移動させながら、必要な情報を素早く読み取るということができずにいたのでした。


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さらに、詳しい検査の結果、息子は遠視であることが分かりました。「視力」として数値がはっきり出る近視と違い、遠視は早期発見が難しいといいます。遠視が「近くが見えない」というのは実は誤解で、近くであろうと遠くであろうとピントが合わせづらいことを言うそうです。

これによって、近くを見ているときでも遠くを見ているときでも、物を見るために余計な力が入ってしまっている状態になってしまいます。

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