2017年8月21日 14:00
【第2回】発達障害と思春期。“成功体験”がつまづきの原因になる?娘の胸に秘められた葛藤
「どうせ私なんていらないんでしょ!」…母にだけ複雑な気持ちをぶつける
のりはイライラしだすと自分の部屋に行ってクールダウンを心がけます。
しばらくして落ち着くこともありましたが、時には10分たっても20分経っても落ち着かず、むしろ時間と共に大きな音が部屋から聞こえてくることもありました。
「支配しようとしないで!」と言いつつ、放っておけば「どうせ私なんていらないんでしょ!」ともっと構って欲しいという仕草を見せる。思春期独特の気持ちに加え、
・同じ女性ならではの感情の衝突
・障害の特性
・同じ悩みを持つ同世代の友達の不在
等々がのりの感情のふり幅をさらに大きくしていたのでしょう。「気持ちを吐き出せるのは母親だけ」ということは理解しても、やはりそれが何ヶ月も続くのはとてもしんどいものでした。
そしてある夜。何時間経っても怒りが収まらない娘はついに家を飛び出したのです。
~続く~
「妻はどんな人だった?」初めて聞く普段の妻の様子。ママ友の言葉が深く突き刺さり<育児の逆転人生>