子育て情報『ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!』

2018年8月10日 23:00

ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!

・終わる前に次の活動内容を伝える

・視覚的に提示する…対処法としては、事前に1日のスケジュールを教えておくこと、切り替える少し前に次は何をするのかを思い出させることが有効です。いきなり「次は〇〇をするよ」と言われてパニックにならないように、行動の流れを頭に置き続けられるような仕組みを作りましょう。

1.気になる様子や行動
・文章を読んでも内容を理解することができない

・板書の書き写しが苦手

・誤字脱字が多い、正しく字を書けない

・繰り上がり、繰り下がりの計算ができない

2.関わり方のポイント
・スモールステップで読む…少し読んで解釈を確認することを繰り返しながら読み進めることで理解の助けになります。計算をする時にも、一気に解こうとするのではなく段階的に区切ったり、具体的な操作を組み入れて文章題を再現したりすることで全体の流れを理解しやすくなるでしょう。

・復唱しながら書く…書こうとしていることを声に出すことで注意を集中しやすくなります。

・ツールを有効活用する…黒板の撮影をして授業についていけるようにする、計算機を使いながらまずは解く順番を覚えることに集中できるようにする、など、どうしても苦手なところは機械に任せることでつまずきを軽減できます。


まとめ

ワーキングメモリは脳の機能の一つで、情報を一時的に記憶・整理することで私たちの判断と行動に広く影響しています。この機能が弱いと、指示に従うことが苦手、会話がちぐはぐになる、不注意で場違いな行動を起こしまう、といった困りごとが生じえます。
本人にとっては「どうしようもない、できない」にも関わらず、周囲からの理解が得られずに苦しんでしまうこともあります。

ワーキングメモリの機能自体を改善する方法はないものの、周囲のかかわり方や適切な環境作りによって、子どもの困り感を軽減することは可能です。まず特性を理解する、そして部屋の配置や話す順番を工夫する、ツールを活用するなど子どもに合った工夫で成長をサポートしていきましょう。

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参考書籍:湯澤美紀、河村暁、湯澤 正通編著『ワーキングメモリと特別な支援: 一人ひとりの学習のニーズに応える』(北大路書房、2013年)

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参考書籍:T.P.アロウェイ著 湯澤美紀、湯澤 正通訳『ワーキングメモリと発達障害:教師のための実践ガイド2』(北大路書房、2011年)

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