2018年10月24日 07:00
【ルポ】「これはシンドイ!」自閉スペクトラム症の人の「感じ方」を学びに、VR知覚体験ワークショップに行ってみた
2本目の駅のホーム編では、ホームを通過する電車がカラーからモノクロに変化する様子を体験。そして3本目の学食編は、想像を超えて、恐怖すら感じるほどでした…。
Upload By ひらたともみ
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同じグループの中学生は、「にぎやかな場所はつらいかもしれない。遊びに行く場所も、相手のことを考えて決めないといけないと思った」と、具体的に自分のやるべき行動レベルにまで落とし込んで考えられていました!
私は今まで、駅や街中で大声で叫んでいる子や、何もない場所でおびえて耳をふさいでいる子を見かけても、対応方法どころか、理解すらしていませんでした。視覚や聴覚に特性があると、天気のいい日、一歩外に出ると一面真っ白に見えたり、カラフルな色の食材はコントラストが強すぎて、とてもおいしそうに見えなかったり。屋外やにぎやかな場所では、人の顔に暗い影がかかってしまい、真っ白な歯だけがぼんやり見えたりする…。
シミュレータで体感した世界は、私には「恐怖」としか言いようがありませんでした。そして当事者がそんなふうに「感じている」なんて想像もしていませんでした。
グループワークで参加者のみなさんとお話しさせてもらったのですが、みんな「学校でこういう授業をしてほしい!」と言っていたことがとても印象的でした。
ワークショップでは、ASDがある人に多い「感じ方」を科学的に研究して分かったことを教えてくれます。
そして、シミュレータで「疑似体験」ができます。だから、理解しやすい!こうした学び・体験の機会はとても大切だと痛感しました。
他の人を理解するためには「知ること」がまず第一歩だと思います。まして、「感じ方」に特性がある人の場合、ただ想像するだけでは難しい…。貴重な体験の機会に恵まれた私ですが、今後は自分が「体験」したことを、言い広めてゆくのが私の役目だと思っています!
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