子育て情報『「他の子はもうできるのに」の親心、ホントに必要?私が苦手の克服は美徳ではないと思う理由』

2019年2月28日 14:00

「他の子はもうできるのに」の親心、ホントに必要?私が苦手の克服は美徳ではないと思う理由

と言って、頭を押さえつけてあいさつさせようとしたりします。

時間が経てば、できるようになるはずなのですが、ほかの子どもたちと同じ時期にできるようになっていないと、親はとても不安になります。これは、オムツと同様にムダな焦りなのではないでしょうか。

発達障害の人たちには、特有の発達スタイルがある。それをきちんと理解しておくことが大事です。

「この子は、いまはあいさつをしないけれども、発達の特性があるから、あいさつを身につける時期が通常とは違う。いま無理に教えなくても、いずれできるようになるのだ」という見通しさえ持っていれば、別に焦らずにすむわけです。

4~5歳の発達障害の子どもに「大人へのあいさつ」を教え込むことは、難しい場合が多いでしょう。
でも、小学校中学年から高学年にかけて丁寧に指導すれば、比較的簡単に定着します。

もちろん、すべての領域が大人で帳尻が合うわけではありません。たとえば、微妙な空気を読むことを教えても、残念ながら限界があります。発達障害の特性には、大人になって困りごとが軽減するものもあれば、困難がなくならず支援が必要な領域もあります。


身長の伸びはもともとの素質による

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001618

さて話は変わりますが、私の身長は164cmです。身長がどの程度まで伸びるかは、遺伝でかなり決まっています。

子どもの頃から身長が低かった私は、思春期には、「どうすれば身長がもっと伸びるのだろう?」と悩んだ時期もありました。周りの人からは、「もうあと1cmだから、そのうち165cmは超えるよ」などと慰められたこともありました。


しかし、結局 164cmで身長の成長は止まり、そのまま数十年が経過しています。おそらく私は、一生165cmに達することなく人生を終えるでしょう。

身長の伸びと同様に、精神機能のさまざまな領域の発達においても、個人差は存在します。それぞれの発達スタイルがあり、中には成人期までに帳尻が合う領域もあれば、残念ながら、平均的な水準に達することのないまま終わるものもあるかもしれません。このあたりのことは、とても難しい問題です。遺伝的に身長が低い人でも、児童期のうちに成長ホルモンを人工的に投与すれば、もっと伸びることがあります。

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