え、他の子はこんなに泣かないの?1日10回は泣き暴れる2歳の自閉症息子に、育児書のアドバイスは効果ゼロで...
「やってしまった…ほぺろうゴメン!!」と後悔が押し寄せたのと同時に、「あ…これって、虐待になっちゃうのかな…」という自責で頭がいっぱいになりました。
以来、ほぺろうの癇癪がどんなに激しくてもその時の後悔がフラッシュバックして、結果的にイライラが抑えられるようになり、ちょっとずつ冷静さを取り戻すことができるようになりました。
イライラが抑えられた経緯は誰かの参考になるものではまったくありませんが、イライラが減って余裕が出てきたことで気付けたことがあります。
ほぺろうにとって一番つらいことに気付いた
「ほぺろうの癇癪は、いろいろなことに対応できないせいで起こっている」
すべての原因は、そこにあると私は思い込んでいました。
でも、ふと気付きました。「ほぺろうは、いつもイライラしている私を見て“お母さんはボクのことが嫌いなんだ”って不安になっているんじゃないか!?」…これこそ猛省です。「お母さんに嫌われている」なんて思われているとしたら胸が締めつけられます。
私はその日の晩、一緒に布団に入ったときに「ほぺろう、大好きだよ!」と言葉できちんと伝えました。
すると毎晩寝ぐずりがひどかったのに、安心したように眠りについたほぺろう。
「ずっと不安な思いをさせてゴメン…」私は何度もほぺろうを抱き締めました。
Upload By ぼさ子
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その日から、毎晩おやすみの時に「大好きだよ」「めんこい(北海道弁で可愛い)よ」と伝えるのが私の習慣に。この習慣のおかげか徐々にほぺろうの癇癪が減り、少なくとも寝ぐずりはしなくなりました。
5歳になった今では、お母さんとイチャイチャしながら眠りにつくのが楽しいらしく、おやすみタイムがほぺろうにとっても私にとってもお気に入りになっています。
時が経って思うこと
子どもの癇癪に付き合うのは本当に大変なことです。でも、私の経験を振り返ってみると「本当の敵は、わが子の癇癪ではなく、自分のイライラだった」と思えるのです。
最近、私はご近所の方に「親がリラックスしてると、不思議と子どももリラックスするのよ」という名言をいただたのですが、本当にその通りで、私がノホホンとしているときはほぺろうもあまり癇癪を起こしていない気がします。
現在の私が昔の私にアドバイスするならば、「何をやってもうまくいかなかったとしても、それは『今』できないだけ。