集団の中にいるわが子の姿に…?
Upload By 丸山さとこ
前回にひきつづき、コウが1年生のときの運動会の話です。午後の部で行われたダンスは子ども達が遠くて小さくて、「コウのいる班は…どこ?」と撮るべき場所も分からないままスマホを構えていました。
『やっぱり、小学生にもなると人数が増えるし規模も違うなー。でも、一応ムービーのどこかに入ってるよね!』と思いながらスマホをしまう私に、夫が「コウがどこにいるか分からないなんて初めてじゃない?」と言いました。
一瞬意味が分からず、「え?どこにいるか…?」としばらく考えてから「あぁ…本当だ!そんなこと初めてだね!?」と驚きました。
集団の中にいるコウが見つからないことは初めてで、夫に言われて気づいてからは本当に衝撃を受けたのですが、言われるまでは全く気づきませんでした。
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”遠くに見える集団ダンスの中でわが子を見つけられない”という出来事があまりに普通のことだったからです。
一方、お昼にコウを呼びに行ったときに見た”1人ポツンと残っている姿”や、”親の呼びかけに応えず、話しかけても興味なさそうにフラっとどこかへ行こうとする姿”もまた私にとっては普通の光景であり、「あぁ、通常運転のコウだなぁ」と感じるものでした。
翌年以降も”集団ダンスをしているコウ”は見つからないようになりましたが、集団行動の中で浮かないようになったかというとそうではなく、むしろ学年が上がる毎に「授業中の何気ない行動」や「雑談中の振舞い」などの違和感は目立つようになっていきました。
クラスメイト達が”高学年らしい振舞い”をする中で1人”幼児~低学年のような振舞い”をするコウは、「普通にしているとき」が一番見つかりやすいのだな…と感じます。
https://h-navi.jp/column/article/35028027
「息子は発達障害なんだな」と改めて思った、運動会での出来事
2つの”普通”と一緒に過ごす毎日
コウと暮らしていく中で、”一般的に言われる普通”と、”コウとの間で起きる普通”の両方が私の中ででき上がっていったのかもしれません。私は、それはそれで良いことなのかもしれないなと感じました。
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初めての子育てであるということもあったのかもしれませんが、私はある時期まで”コウにとっての普通”だけを基準に「子どもってこんなものなのかな…?」