【音楽家・広瀬香美さんインタビュー】「まわりの音がすべて音符に聞こえる」幼少時代、不登校を経て、音楽の道で輝けるようになるまで
その間に、オールナイトニッポンやUstreamでの発信もありました。
私みたいな人たちが、たくさんいることを知ってほしい!
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――そのYouTubeの配信が、オフィシャルチャンネルで人気の「歌ってみた」シリーズですね。
広瀬曲の解説は、子どものころから有名な曲をああだこうだ言っていたわけで(笑)、得意だから、弾いた曲を自分なりに解説をして、自分のキャラクターを発信するようになりました。それがちょうど、あの自粛生活の時期で、なかなか外に出られないときだったので、皆さんがたくさん聴いてくださることになり、楽しいねと評価されて今に至ります。
そして、メインチャンネル以外に「バックヤードチャンネル」を開設して、自分の思いや演奏以外のことをお話するようになったんです。そこで話しているうちに、ふっと昔のことがフラッシュバックしてしまって、話が止まらなくなっちゃったときがあって。そのときは、これはどうせボツだからいいやと思って、泣きながら喋ったんです。そしたら、そのボツだと思ったほうの内容をスタッフが選んだんですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=NU-ADzpilBY
【広瀬香美】浜崎あゆみ/Mを歌い終えて…まさかの号泣【今だから言える】
――こうした発信は、生きにくさを感じているお子さんとその保護者の希望になると思います。
広瀬ありがとうございます。そう言ってもらえると本当に嬉しいです。
私は、この国の仕組みに弾圧されたと思っているんです。弾圧のおかげで今があると思っているから、あえて弾圧という言葉を使うけれど、弾圧されてギューって抑え込まれたからこそ、パーン!とはじけることができました。
日本には、パーンとはじけられないまま一生を終えてしまう人たちだってたくさんいるし、苦しんでる人たちが今もたくさんいると思います。だからといって、そういう方たちに、「あなたたちもはじけてごらん!」なんて言う気持ちは全然ないです。だけど、私が自分のこういうお話をすることによって、皆さんが何か考えるきっかけのひとつになったら嬉しいです。
こういう、私みたいな人たちがたくさんいるということを、ある一部の特別な人たちではないということを、みなさんを代表として世の中に伝える広報になりたいと、心から思っています。
――最後に、「発達ナビ」