「帰宅の儀式」にイライラ、お友達への他害…ASDミミの保育園時代、発達障害の育児本を読んでは対応に悩んで
ミミが絵本に夢中になっていたときにA君が話しかけてきて、ミミは「待っててね」と言ったけれど繰り返し話しかけられて噛んでしまったとのこと。先生はミミの気持ちを代弁しながらも、「噛むことはいけない」と伝えてくれたそうです。
その日の帰り道は、頭が真っ白になりました。療育本には、一度注意すれば良いとありました。その場で注意しないと、後から言われても本人は覚えていないのでなぜ怒られているのか分からないそうです。それでも私は言わずにいられず、帰宅途中に立ち止まり「噛んではいけません」と低い声で言い、その後は無言のまま帰宅。
ミミと関わりたくない、関わり方がわからないと思い少し離れて歩いていましたが、ケロッとしているミミを見ると怒りがわいてしまいました。この年頃の子どもは言葉でうまく伝えられず、噛んでしまうことがある。
成長とともに、数年で落ち着く。そう今なら分かるけれど、当時の私は毎日お迎え時に先生に「今日は何もなかったか。噛まなかったか」を確認して、安堵したり溜息をついたりしてばかりいました。
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ゆっくりと成長を見守ろう
月1回の療育と週1回の民間療育に、卒園まで2年半通いました。その間に噛む、叩くなどの他害はたくさんありました。その都度、「同じ対応を繰り返し続ける」ことを心がけました。私は療育と出合って、ミミの特性について調べたり、さまざまな人に相談しサポートしていただいたりして前向きになることができました。そして、親が笑顔でいることが大事だと気づきました。
このコラムを描きながら保育園時の連絡ノートを見返していて、こんなこともあったなと大変だったことを懐かしく思い出しました。
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