子育て情報『はじまりは2歳ごろ。ひたすら物を並べるASD息子に苛立ち…そんな私が、息子のつくる世界を好きになった日』

2021年8月23日 06:15

はじまりは2歳ごろ。ひたすら物を並べるASD息子に苛立ち…そんな私が、息子のつくる世界を好きになった日


2歳ごろから物を並べるように

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Upload By かさはらあやこ

知的障害を伴う自閉症の息子は2歳前後から、物を並べるようになりました。

ミニカー、ブロック、フィギュア、ペットボトル、その他…。自閉症児はどうやら物を並べるらしい、ということを調べて既に知っていた私。最初に息子がミニカーを並べ始めたときは、かなり動揺しました。

そしてそのことを周囲に話すと「うちも並べてたよ、みんなやるよ!」なんて言われて、あぁ…そうなのか…みんなやるのか。と無理矢理 自分を納得させ、モヤモヤをごまかしていました。

ある日、お絵描きをさせようと真っ白い紙にクレヨンを用意しました。
私が幼いころは落書きは基本的にチラシの裏だったので、真っ白い紙に絵が描けるなんてとても嬉しいことなのに、息子は白い紙には見向きもせず、ただクレヨンを並べるだけでした。

いま思い返すと、本当に酷い親なのですが、当時はその姿を見ることがつらくて「ねぇ!どうして描かないの⁉︎描かないならもうだめ!ないないだよ!!」と無駄に怒り、クレヨンを取り上げて泣かせる。そんなことを何回繰り返したかわかりません。


2歳半で初めて受けた発達検査

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〝もしかして…〟と思ってから約2年。黙々と検索をして調べたり、そんなはずはないと自分に言い聞かせたり、なぜこんなに指示が通らないのかと叱りすぎて自己嫌悪に陥ったり。

本当に苦しい時間でしたが、児童発達支援の先生に、環境を整えてあげる必要があると言われて初めて、息子は知的障害を伴う自閉症なのかもしれないと気づき、知的障害の有無とその程度はどうなのか、状態を把握するために、2歳半で初めて、発達検査をすることになりました。検査では指示の通りには何もすることができず、結果は全領域 1歳3ヶ月(言語は0歳8ヶ月)DQ50の軽度〜中度知的障害でした。


「発達検査で知ることができるのは、子どものほんの一側面にしかすぎません。10歳のお子さんの発達年齢が仮に5歳だったとして、じゃあ5歳児のように接しましょうとか、そういうことにはなりません。発達年齢が低かったとしても、いっちゃんが今まで生活してきただけの生きる知恵や、哲学や想いが必ずあるはずです」
心理士の先生がかけてくれたその言葉を、私はきっと一生忘れません。


驚きの事実

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発達検査から数ヶ月経ったある日、いつものようにフィギュアを並べて遊んでいた息子を眺めていました。

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