2022年1月28日 14:15
21歳、発達障害の娘のグループホーム入居を前に。親子でつくった「大人のサポートブック」に思い出と希望を詰め込んで
娘のグループホーム探し
娘は、障害のある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された『特例子会社』に勤めていましたが、メンタル面の不調から体調を崩し入社3年目(2020年)に会社を休職しました。
休職から2ヶ月、投薬の調整もあり精神的に徐々に落ち着いていきた娘。休職中でも生活リズムを崩さないために、卒業校や基幹相談支援センター(※)に相談に行ったり、かつて放課後等デイサービスや居場所として通っていたNPO法人などを訪れていました。
※基幹相談支援センターとは障害のある人の支援を行う施設で、全国の市町村に設置されています。
そこで支援者との定期的な面談を重ねるうちに娘は「グループホーム」探しを決意。娘のグループホーム入居に向けた取り組みがスタートしたのでした。
大人のサポートブック
娘がグループホーム入居を前向きに考え始めたのを機に、私たちは転居先の自治体の担当者さんやグループホームの職員さんと情報を共有するための娘のサポートブック(※)を作成することにしました。
※サポートブックとは、支援者に知っておいてほしい、本人に関するさまざまな情報(特徴・接し方・支援方法など)をまとめたツール(冊子)です。
児童・学生向けのサポートブックのテンプレート(雛型)はネット上にも多くあるのですが、成人済の娘に合った内容のものはなかなか見つからず、
https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/supportbook/
LITALICOジュニア/サポートブックテンプレート
以前、基幹相談支援センターの勉強会でもらった冊子「親心の記録®」(発行/一般社団法人日本相続知財センター®本部)は秀逸なのですが、手書きでの記入が大変なのと、情報更新のしづらさが難点でした。
Upload By 荒木まち子
その後「親心の記録®」の内容をネットでダウンロードもできるようになりましたが、PDFなのでやはり手書きの記入や情報の更新には時間がかかります。
https://oyagokoronokiroku.jp/donation/download/
「親心の記録®」PDF無料ダウンロード
そこで私たちは、今の娘に必要と思われる項目を集めたオリジナルの『大人のサポートブック』をパソコンでつくることにしました。
本人がサポートブックをつくることの利点
幸いなことに娘はパソコンでの入力作業が得意です。