2022年2月19日 14:15
「融通がきかない!」小6ASD息子が自己分析!? 頑なモードから、自己都合な抜け道探しに変化。その理由は同じだった!?
突然スイッチが入る「頑なモード」…譲れないコウとの押し問答!
Upload By 丸山さとこ
先日、コウが調理実習の宿題をしていたときのことです。「教科書の手順を見ながら料理をつくり、その過程をタブレット端末で撮影し提出する」という宿題なのに、材料の段階で撮るのを忘れていたコウは「もう切っちゃった…」と大慌て!
パニックになりかけている彼に「材料の残りを撮れば大丈夫だよ」と言うと、コウは「それは今つくっている料理の材料じゃない」と頑なに拒みました。
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「じゃぁもう一度つくり直す?」と聞くと「ここまで作ったのに!」とは言うものの、”宿題として今つくっている料理”と、”調理された食材の調理前の写真”にこだわるコウ。
しばらく押し問答したのちに、しぶしぶ納得してくれたコウは、その後調理が進むにつれて落ち着いていき、無事に宿題のレポートも提出することができました。
調理前の食材を撮るという課題に対して「今使っている食材」と「袋にまだ残っている食材」を”同じ物”と認識しないコウを見て、『今でもこういうことってあるんだな~!』と少し驚きました。
「食材の状態で写真を撮ったあとで、それを調理するという段取りだったはずだ」「もう切ってしまった食材の”調理前”の状態を撮ることはできないのだ」というコウの認識そのものは正しいだろうと思います。
ですが、次善の策として”残っていた食材を撮る”という選択をできないほど強固に「この食材(調理済)と、あの食材(袋に残った物)は別の物」と考えるのは、小学6年生の子どもとしては融通のきかない認識の仕方だな…と感じます。
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そのような融通のきかなさは、小学1年生のころまで多く見られましたが、今では大分減ってきました。そのことにより本人も周りも楽になった反面、”抜け道を探して解決しようとする行動”が増えたことで、新たに増えてきたトラブルもあります。
かつてはルールに厳密過ぎて困ったときもあったのに、今度は「勝手なルール変更」で手を焼くことになるとは!…と思うと頭を抱えたくなりますが、それもまた成長の過程の一つなのだろうなと思います。
上に載せた”融通がきかないコウ・抜け道を探すコウ”を対比したイラストを見たコウは、「これ、どっちの僕も『人の話』を聞いてないね」と言いました。