2022年2月19日 14:15
「融通がきかない!」小6ASD息子が自己分析!? 頑なモードから、自己都合な抜け道探しに変化。その理由は同じだった!?
Upload By 丸山さとこ
私も、その通りだと思います。融通がきかないほうのコウは、一見すると”自分の外にある条件”に合わせて行動しているように見えます。ですが、”自分が取り込んだ条件”に従って行動している状態のため、外から条件を変えようと働きかけても中々通りません。
そのことに気づいたコウは、以前より自分を客観視するようになったのだなと思います。
改めて”コミュニケーションは大切”なのだなと思いました
”融通がきくかどうか”について「変更を受け入れて柔軟に対応することができるかどうか」という点から振り返ってみると、コウは少しずつ確実にその力をつけているのではないかと思います。
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「融通がきかない状態」から「融通はきくが、自分に都合のよい解釈や思い込みが多い状態」を経て、「人の話(都合・考え・気持ちなど)を聞き、自分の話を伝えることができる状態」「お互いに納得できる点を探したり交渉したりできる状態」になっていけたらいいなと思います。
『人を認識して、人と社会と自分との間で情報交換をして意思の疎通をはかることは大切なことなのだな…』と、コミュニケーションの意義の深さを改めて考えた調理実習の一コマでした。
執筆/丸山さとこ
(監修:初川先生より)
融通の利かない自分、抜け道を探す自分の絵を見て、客観的に「どっちも人の話を聞いてないね」と言えるコウくん、素晴らしいですね。まさに成長してきているのだなと感じます。
調理実習時のエピソードは、たしかに久しぶりの“融通の利かない”エピソードなのだと思いましたが、それほどに調理実習への真摯な思いもあったのかなと感じました。幼いころに融通が利かなかったのは、発達段階的にその域で留まっているという面もあると思いますが、一つひとつの出来事への並々ならぬわくわく感や緊張などもあったのではないでしょうか。成長するにつれ、初めてのことであっても、だいたいこんな風な展開になるだろうとざっくりとした予想ができたり、これまでの経験から、初めてあるいは経験の浅い事柄自体へのゆとりも持ちやすくなってきているのもありそうだなと感じました。
認知様式もコミュニケーションも、さまざまな段階を経て変化し続けるものであると思います。成長という大きな方向性もある一方で、経験によって向きが変わることもあるかもしれません。