2022年3月4日 14:15
アニエスベーのギャラリーで開催中の作品展「BRUT」。アニエスベーと障害のある日本人アーティストとの作品の出合い、世に出ていないアーティストを応援する想いとは
「アール・ブリュット」とは、専門教育を受けていない人がつくり出すアート
アニエスベーといえば、ボーダーのTシャツにスナップボタンが特徴的な「カーディガンプレッション」といった、フランスらしいタイムレスなスタイルを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。流行に左右されないオーソドックスなデザインだからこそ、その人らしさを引き出す服というイメージがあります。
そのアニエスベーの青山のショップには、ギャラリーが併設されています。ここで2022年4月17日まで開催されているのが、BRUT展。アール・ブリュットの展覧会です。
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アール・ブリュットというと、日本では障害のあるアーティストがつくり出す作品というイメージがあるかもしれませんが、障害がある人によるもののみを指すのではありません。アートの専門教育を受けていない人が、独自の表現で生み出したアート、「アウトサイダーアート」のことを意味します。
アニエスベーでは次のように定義しています。
アール・ブリュットとは、1940年代にフランスの画家 ジャン・デュビュッフェが考案した既存美術や文化潮流と異なるコンテクストによって制作された芸術作品の総称で、一般的にアウトサイダーアートとも称される。 "ART=芸術""BRUT=生の"を組み合わせた言葉で、自身から湧き上がる衝動をそのままに、教育や社会的,文化的な通念から自由な思考で表現した芸術と定義されている。
出典:アニエスベー ニュースリリース
今回のBRUT展で作品が展示されるのは、13組の日本人アーティスト。ドローイングありペインティングあり、立体作品あり、個性は色とりどりです。パリが本拠地であるアニエスベーのギャラリーで、日本人のアール・ブリュットのアーティストの作品展が開催されるに至ったのは、ブランドの創始者でありデザイナーであるアニエス本人と作品との出合いがあったからでした。
南仏ブルターニュのギャラリーで出合った日本人アーティストの作品から始まる
今回のBRUT展に参加しているアーティストの一人が菅原康匡(すがわらやすまさ)さん。彼は、東京にある福祉サービス事業所「やすらぎの杜」でパン職人として働いています。
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