2022年3月22日 06:15
こんな方法でいいの!?ASD息子にハマった予想外の視覚支援。冬の危ない困りごとは家にある定番アイテムで対策!
※「暖房器具の前にビニールテープを貼って大丈夫かな?」と迷いましたが、床を触って温度を確かめたところ温まっていないことが分かったため、貼ってから数日様子を見て剥がれないことを確認した上で行っています。
視覚支援として行っているビニールテープの境界線は、小学校低学年のころは全く効かなかったものの、高学年に入ってからはたまに効くようになっていました。
ただし、効果があるのは『テーブルの端に物を置いて落とす』などの無意識にとってしまう行動がほとんどで、『ゲームをしたい』『箱の中身を触りたい』など”コウの具体的な意思”が明確にある場合は全くと言っていいほど効果はありませんでした。
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そのため、『暖房の近くであたたまりたい』という明確な欲求の行動には効かないだろうと思っていたのですが、今回予想外に効果があったことから「方法があるなら1回試してみなければもったいないのかもしれないなー」と改めて思いました。
1回でも効いたら儲けもの?ゆるく続ける視覚支援
現在小学6年生のコウ。近年は、自らメモを貼ったりチェックリストをつくったりすることもありますが、視覚支援などの工夫をする際は受け身でいることが多く、親まかせになりがちな現状です。
視覚支援は手がかかる割に『空振り』や『1回限り有効』も多く、続けていく中で心が折れることもあります。
けれども、「1回でも効いたら儲けもの!」のスタンスで、これからも無理のない範囲で続けていきたいなと思いました。
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執筆/丸山さとこ
(監修:初川先生より)
視覚支援にまつわるトライアンドエラー、そして考察をありがとうございます。今回のストーブ前のような、環境にまつわる視覚支援は、なかなか機能しやすい面があるのだろうと感じます。大人にとっても、コロナ禍でのレジ前の並ぶ場所を示すちょっとした線があると、すっかりそこに合わせて並んでしまいますね。
さとこさんの考察では、無意識的な行動かどうかで機能するかどうかが分かれるとの見立てですが、それも面白い視点だなと感じます。
視覚支援に限らず、あらゆる支援はうまくいくかどうかが確定したものではありません。一度うまくいっても、時間の経過や本人の成長につれて変化することはよくありますし、同じ種類の支援でも効くものと効かないものも同時に出てきたりもします。