2022年5月20日 06:15
自閉症息子、幼児期の激しい自傷行動。「止めさせたいけど、どうやって?」悩む私が驚いた息子のある行動
そしてこのような表現のしかたを自分で見つけることかできたPにも驚かされました。
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自傷という表現をほかの表現へと置き換える
そんなPも今では言葉で「ごめんなさい」と言えることも増えてきたので、もう自分の手を水で流すようなこともしなくなりました。
言葉で自分の気持ちを伝えるのがまだ難しいうちは、自傷という行動が見られることもありました。今回のように本人が自分の気持ちを伝えるために自傷に替わるほかの手段を獲得したり、言葉で伝えるなど好ましい表現へ置き換えられるよう、これからもサポートできればと思っています。
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執筆/みん
(監修:井上先生より)
自傷行動を目の前でされると、親も気持ち的に動揺してしまい、感情的に叱ることでさらに悪化させてしまうと言う悪循環になってしまいがちです。自傷行動を力ずくで止めるのではなく違う行動に置き換えるというみんさんの考えはベストな考え方です。
知的障害と自閉スペクトラム症のあるお子さんの自傷行動の多くはコミュニケーションのとしての機能の役割があります(例えば「●●してほしい」「注目してほしい」「これはやりたくない」などです)。この場合、Pくんのように言葉の発達によって次第に自傷行動がなくなることも多いので、自傷行動に困った場合の次のステップとしては、自傷行動のあとではなく、その前に気持ちを言葉で表現できるようになっていくと良いと思います。
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