子育て情報『手に血が…これって自傷行為?ASD息子が「りふじんだ!」と小学校の鉄の扉をひたすら殴る理由』

2022年7月23日 06:15

手に血が…これって自傷行為?ASD息子が「りふじんだ!」と小学校の鉄の扉をひたすら殴る理由


「りふじんだ!」と泣きながら鉄の扉を殴る息子、これって自傷行為?

わが家の長男タケル(ASD・21歳)は、滅多に怒ったり、癇癪を起したりしません。妹のいっちゃんと喧嘩したのも15年間で2回だけです。

ただ、ほんの小さな幼稚園生だった3歳か4歳のころから、予定どおりに物事が運ばないときや、裏切られたと感じたときは、しっかり抗議してきていました。

手に血が…これって自傷行為?ASD息子が「りふじんだ!」と小学校の鉄の扉をひたすら殴る理由の画像

Upload By 寺島ヒロ

こちらからすると、そこまで怒ることないのに..!と感じるようなことなのですが、タケルには許せないことのようで、涙を「びゅびゅっ」と、とめどなく噴き出しながら、1時間でも2時間でも泣いていました。

このようなことから、タケルには、他人に暴力を振るうことこそないけど、かなり気性の激しいところがあるなとは感じていました。


ルール通りじゃないとイヤ!な息子

タケルに、ずいぶん大きくなってから聞いた話ですが、小学校5~6年生のころは「りふじんだ!」と思うことがあると、少し溜めておいて、あとで学校の鉄扉を叩いていたそうです。


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Upload By 寺島ヒロ

なんで鉄扉?というと、「音が良かった」のだそうです。


暴れたくて殴ったのではない?タケルなりの理由

「嫌だ」という気持ちを伝えても相手が引いてくれない場合、タケルは強い怒りを感じるようです。しかし、だからといって、相手を殴ったりしても「理解」はしてもらえないと思うので、相手にはもう働きかけをしないんですね。

ただ、怒りが体の中に渦巻くと、「うわーってなって、自分がズレていくような感じ」がする、だから叩いたり、自分が反応するような音を出して刺激を与えたくなるのだそうです。「そうすると「はっ」って何かが戻って、少し落ち着くんだよ。」とタケルは言います。

怪我をするというほどではないけれど、これも自傷行為の一種のようです。


見守るしかない?働きかけの正解は?

実は私も、小学校の高学年の頃、タケルが暗い顔で部屋をぐるぐるしていたり、手に血がにじんでいたりすることがあるのには気付いていました。そんなとき、「何かあったのか?」と、すぐ聞いたりもしていましたが、「うぐぐ...。」と呻くだけで、ほとんど何も答えてくれることはありません。


当時のタケルには、「何が」「どうなった」か、を説明することができなかったようなのです。説明させることで余計にプレッシャーをかけていると気付き、次第に問い詰めるようなことはやめました。

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