子育て情報『2歳半で作業療法と言語療法開始!でも…「座れない」「指示を聞けない」トラブル多発の自閉症息子に必要だった療育の「土台」』

2022年7月19日 06:15

2歳半で作業療法と言語療法開始!でも…「座れない」「指示を聞けない」トラブル多発の自閉症息子に必要だった療育の「土台」


2歳半ごろから、作業療法と言語療法の訓練を始めた息子

Pが訓練を始めたころは、先生の指示に従うことは勿論、座ることすら難しかったです。

最初は小さな個室で訓練を行っていたのですが、閉鎖的な空間なので外へ出て遊びたい!とドアの前で泣きわめくようになってしまい、この部屋で長時間の訓練をすることはまだ難しいと先生に判断されました。でも逆に広いホールで訓練をしてみると、ホールはP以外の子どもたちも訓練をしている共有の場所なので、ほかの子どもが訓練で使っている道具やおもちゃの方が気になってしまい、自分の訓練の課題には全く集中できず、ほかの子どもたちの訓練の邪魔をしてしまうので困っていました。

2歳半で作業療法と言語療法開始!でも…「座れない」「指示を聞けない」トラブル多発の自閉症息子に必要だった療育の「土台」の画像

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集中して療育を受けるために先生が行ってくれた環境整備

そんなPに訓練を受けさせるためには、まずは部屋の環境を整える必要がありました。

先生はPの作業療法のときに、個室ではあるけど2部屋分くらいの広さがあって十分走り回れるようなスペースを毎回用意してくれました。そして余計な刺激を与えず自分の課題だけに集中させるために、Pが訓練で使う道具以外の物には目が届かないように、全て部屋から出している状態にしてくれていました。


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Pに必要な環境を整えた部屋で、まず最初に先生側が出す課題をし、それが終わったら次は自分の好きな課題を選んで遊ぶ、と言う順番や見通しを立てた上で訓練を行いました。

先生は1番の数字が書かれたマークの横に、Pに行ってほしい課題を出します。それは主にスプーン、クレヨン、ハサミなど道具を使う課題や、紐通し、ボタン、洗濯バサミ、パズルなど手先を使って座って行うような課題でした。そして次に2番のマークをPに見せて、Pが好きそうな、トランポリン、ハンモック、バランスボールなど全身を使った遊びの道具の写真を何枚か見せ、P自身に選ばせます。1番の課題が終わったら2番目は自分が選んだ物で遊ばせてもらえるという流れでした。

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自分で課題を選択し、見通しを立てることで落ち着いて訓練ができるようになる

1番目は座って集中しながら指先をたくさん使う課題、2番目はご褒美として思いっきり身体を動かし発散にも繋がるような課題。この流れが理解できるようになったPは、少しずつ見通しを立てられるようになり、先生の指示も通りやすくなって、自分から椅子に座ったり写真や絵カードを選んだりできるようになりました。

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