2022年10月2日 14:15
自閉症息子の「独特な視点」をユニークだと思えたとき――「普通がいい」から「この子がいい」へ。母の価値観を変えてくれた息子の存在
自閉スペクトラム症がある人は、自分を基準にものごとを理解する傾向があります。
例えば、自閉スペクトラム症がある幼児はバイバイするときにも自分に掌を向けて行うことがよくあります。これは、皆がバイバイするときに自分に掌を向けているからです。
また、具体的に言わないと通じにくいため、「あれ取って、それ取って」では分からない場合が多いのです。「白いテーブルの上にある、黒いボールペンを取って、ここまで持ってきてください」と言わないとだめなのです。
外来に来た患者さんに「Aくん、こんにちは」と言ったら、僕は「Aくん」ではありません。「A」ですと訂正されることもあります。
こだわりや特有の感覚などをいかしてタレントとして活躍し、楽しませてくださっている方もいらっしゃいます。
失敗を恐れ「挑戦」をしない子どもたち、子どもたちのチャレンジ精神を育むために大人ができること